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矢野経済研究所/ペット市場、購買意欲減退

2010年06月30日 / トピックス

矢野経済研究所は6月30日、ペットフードやペット用品のメーカーなどを調査した「ペットビジネスに関する調査結果2010」を発表した。

それによると、2009年度のペット関連総市場規模は、小売金額ベースで前年度比1.3%増の1兆3706億円と見られている。2009年度のペット関連市場は消費者の購買意欲が減退して販売単価が下落し微増にとどまった。

2010年度の総市場規模は1%増の1兆3843億円と微増となる見通し。市場規模のうち4割近くを占めるペットフード市場は、2009年度の市場規模が小売金額ベースで0.5%増の4091億円と推計されている。高単価のプレミアムフードの売れ行きが鈍化し、ほぼ横ばいの推移となった。

2009年度のペット用品市場規模は0.8%増の2466億円と見られる。2008年後半からの景気悪化で、衣服などの必需品でない分野での買い控えが起きたこと、消耗品類でプライベートブランド商品にも人気が集まったことなどが原因となった。

今後のペット関連市場は、今までのような高成長は難しいが、拡大の余地はあると見られる。少子化や高齢化社会の進行などで、ペットの飼育意欲は向上しており、今後も当面は近年のトレンドとされる「小型犬」、「高齢化」などをキーワードとしたビジネス展開が続くと見られている。

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