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キリン/ウイスキーを自由に楽しむ国産ブランド「陸」新価値を提案

2020年03月17日 16:20 / 商品

キリンビールは5月19日、国産ウイスキーの新ブランド「キリンウイスキー 陸」(想定価格約1500円前後、500ml、アルコール分50%)を発売する。3月17日マスコミ向け商品発表会を行った。

<キリンウイスキー 陸>
キリンウイスキー 陸

同社は2020年国産ウイスキーを強化。小麦など穀物から作られるグレーンウイスキーに着目し、「ウイスキーを自由にする/可能性を広げる」をコンセプトに新ブランド「富士」、「陸」の2つを立ち上げた。キリンディスティラリー富士御殿場蒸溜所のグレーンウイスキー原酒のみを使用した「キリン シングルグレーンウイスキー 富士」を4月21日から全国の飲食店で、「陸」を5月19日に全チャネルで販売開始する。

<グレーンウイスキーで新ブランド2つを立ち上げ>
新ブランド「陸」「富士」

キリンビールマーケティング部 洋酒・海外ビールカテゴリー戦略の根岸修一主査は、「国産ウイスキーは原酒不足もあり、なかなか新しい話題、価値を提案できていなかった。若い人たちにウイスキーとは『こんなもんだ』と思われているのを打破すべく、他業界のヒット商品も参考に、新価値提案をするブランド『陸』を立ち上げた」。

「コンセプトは、自分に合う飲み方が発見できる、国産ウイスキー。ホット、水割り、ハイボールなど様々な飲み方に対応できるうまさの濃い口ウイスキーに仕上げた。スーパーの画一的な洋酒売場をビールで培った楽しい売場にしていくことも計画している」と説明した。

また、ウイスキーについて同社が実施した調査によると、「自由で、解放されたい」「いろいろな飲み方を楽しみたい」「上質な時間を楽しみたい」など、主に気分に応えるウイスキーが求められていることがわかった。そのようなニーズに応えるべく、今回、自由にウイスキーを楽しめる商品を開発した。

「陸」は、輸入グレーンウイスキー原酒と富士御殿場蒸留所の原酒をブレンド。ハイボール、ホットや水割りなど、どのような飲み方でもおいしさが実感できる中味設計にした。

主要ターゲットは、複数のウイスキー銘柄を自宅で楽しむ30~40代男性、販売目標は年間4万2000ケースと設定した。

マスターブレンダーの田中城太氏は、「オレンジのような、スパイシーでしっかりした味わい、重厚感もあり、戻り香は鼻に抜ける華やかさがある。後味のキレが良い味わいで、肩ひじはらずに楽しめる。しっかりとした味わいのグレーンウイスキーなので、薄目の水割りにしても、味がばらけない」としている。

根岸氏は、「お客様調査で、ウイスキーに新提案がないことが潜在的な不満になっていること、お客様はウイスキーに『発見』を求めていることがわかった。『陸』は、ラベルに『LAND DISCOVERY』としているように、発見のあるウイスキー。モルトではなく、あえてグレーンウイスキーを押し出すことで、新しい価値、楽しみ方を提案する」と話した。

富士御殿場蒸溜所は、通常のスコッチタイプ(ライト・グレーン)に加え、カナダウイスキーのミディアムタイプ、アメリカンタイプのヘビータイプの原酒を持つ。2016年、2017年、2019年には「ワールドウイスキーアワード」の「ワールドベストグレーンウイスキー」を獲得するなど、グレーンウイスキーが世界で高い評価を得ている。

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