日本製紙/詰め替え式パウチに代わる「差し替え式」の紙パック容器開発
2016年09月14日 11:30 / 商品
日本製紙は9月14日、紙パックを活用した新しいシャンプー容器「SPOPS(スポップス)」を開発した、と発表した。
「詰め替え式」のパウチ容器に代わる、「差し替え式」の紙パック容器。
外側のディスペンサー部分と内側のカートリッジ(紙パック)部分に分かれた構成となっている。
ディスペンサーの下側部分を引き抜き、古いカートリッジを新しいカートリッジに交換後、ディスペンサーの上部を上から差しこむことで内容物の交換が完了する。
<ディスペンサーの下側部分を引き抜き、古いカートリッジを新しいカートリッジに交換>
シャンプー容器の補充の手間、時間が短縮でき、液体の使い残しも減らすことができるという。
製造工程ではカートリッジのみへの充填となり、工程が省略される。
容器の製造工場から充填先に送る資材はカートリッジのみのため、従来の立体のディスペンサーを送る物流費、保管場所の確保、荷役などのロジスティクス経費の削減につながる。
箱型で段ボールに隙間なく詰めることができ、梱包効率の向上により、トラック1車あたり積載効率も上がる。
パウチ容器で使用されていた化石由来原料ではなく、再生産可能な木材を原料とした紙を主体としているため、従来のパウチ容器と比較して、樹脂使用量を約35%削減する。
カートリッジは、紙比率で約70%であり、リサイクルマークの「紙マーク」を表示可能。
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