良品計画/再生素材・代替素材を使用した収納用品を発売
2023年02月16日 12:00 / 商品
無印良品を展開する良品計画は2月15日、全国の無印良品とネットストアで、バージンプラスチックを利用した商品の代替素材商品として、再生ポリプロピレンを使用した「ポリプロピレンファイルボックス・ダークグレー」と、一部再生パルプを使用した「硬質紙ファイルボックス」を発売した。
現在、同社は、「誠実な品質と倫理的な意味を持ち、生活に欠かせない基本商品群、サービス群を、誰もが手に取りやすい価格にすること」を使命の一つとして掲げている。また、「資源循環型社会の実現」を重要テーマとして掲げ、「プラスチック商品のリユース・リサイクル・代替素材商品への100%移行推進」を目標として取り組んでいる。この一環として、新商品を開発した。
同日から、硬質紙スタンドファイルボックス・A4用・ホワイトグレー税込390円、硬質紙スタンドファイルボックス・ワイド・A4用・ホワイトグレー590円、硬質紙ファイルボックス・スタンダードタイプ・A4用・ホワイトグレー390円、ポリプロピレンファイルボックス・スタンダードタイプ・A4用・ダークグレー590円、硬質紙ファイルボックス・スタンダードタイプ・ワイド・A4用・ホワイトグレー590円、ポリプロピレンファイルボックス・スタンダードタイプ・ワイド・A4用・ダークグレー790円を販売した。
今回、資源循環型ものづくりの取り組みの一環として、再生ポリプロピレンを使用しているダークグレーのファイルボックスを開発した。リサイクル材は様々な色が入っており、再生材を入れると黒点が入ることから、商品は黒に近いダークグレーの色にした。
これまで再生ポリプロピレン素材を使用したダークグレーの商品として、ダストボックスや頑丈収納ボックスなどを販売しているが、プラスチック素材の回収を進めることで、今後再生プラスチック素材を使った商品数を増やすとともに、プラスチックの資源循環を促進する。
また、プラスチックに代わる素材として軽くて丈夫な紙素材の硬質紙のファイルボックスを同じく開発した。素材には一部再生パルプを使用した。ラベルやシールを貼ってもはがしやすいよう表面加工し、使いやすくした。バージンプラスチックを利用した商品に代わり、これらの商品の利用を促進する。
無印良品では、軽くて扱いやすいポリプロピレンやポリエチレン素材の収納用品を多数展開している。一方で、永く使用できる収納に適した素材でありながら、不要になった際の処分等、環境負荷の低減が課題となった。
そこで、地球資源の循環化および廃棄物削減に向けた取り組みの一環として、全国の無印良品の店頭において、無印良品の商品であるプラスチック収納用品の一部の回収を2月3日からはじめた。お客が店舗に持ち込み、回収したものは資源化加工し、順次、無印良品の商品に有効活用する予定だ。将来的には他社とも協力して、リサイクル市場を拡大する計画だ。
また、もっともシンプルな資源の活用方法として、不要になったお客から必要としているお客へ販売できる仕組みをつくる。回収した商品の検品・清掃をし、使用できる商品は求めやすい価格で販売する予定だ。
なお、水や冷気にも強く、キッチンや洗面まわり、子ども用品の収納ケースなど様々なシーンで活躍する「やわらかポリエチレン」シリーズは、これまで製造工程の約3%に樹脂が焼けて炭化した黒点が発生し選別されていたが、品質に問題の無いものは選り分けず販売することで、余計な資源消費やエネルギーの使用抑制を目指す。3月製造分から順次、従来の商品と同様に販売する。
無印良品は、全国津々浦々で日常の生活を支えることを目指し、永く使える商品の開発を行うと共に、リサイクル・リユースの推進、環境負荷の低減に取り組みながら、今後も日常生活に役立つ日用品を拡充するという。
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