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イオン/Z世代の価値感に訴求、進化系スナック&スイーツ登場

2023年06月21日 13:46 / 商品

イオンは6月21日、プライベートブランド(PB)「トップバリュ」から、「Joynuts(ジョイナッツ) キャラメルマキアート」(税別798円、200g)、「Fruits Bite マンゴーボール」(398円、50g)、「ガトー・ソワイユ バスクチーズケーキ風ヨーグルト」、「ガトー・ソワイユ アップルパイケーキ風ヨーグルト」(各148円、90g)を発売した。

<進化系スナック&スイーツ登場>
進化系スナック&スイーツ登場

トレンドの発信地として消費に影響を与えるZ世代を意識し、開発した進化系スナック&スイーツとなる。

「自分で選んだ好きなものを世界中の人と共有したい」「インフルエンサー、友人のレコメンドを信用」「非日常なぜいたく、ブランド品を好まない」世代に向け、健康を意識しながらも、驚きと楽しさを提供。大勢とシェアする食シーンを想定して、開発したという。

<進化系おやつを提案と森取締役>
進化系おやつを提案と森取締役

トップバリュ「進化系おやつ」新商品取材会で、イオントップバリュの森真紀取締役 ブランド&コミュニケーション本部長は「食べて楽しいナッツ・ドライフルーツ、我慢せずケーキ代わりにごほうびで食べられるヨーグルトを発売する。コロナ禍により一人で楽しむ傾向にあったが、行動制限が明けてから、大勢で楽しみたい需要を感じる。今回のジョイナッツのように、友人とシェアしながら楽しめる商品を開発していきたい」と意気込みを語った。

ナッツ・ドライフルーツは、栄養豊富で美容・健康にも良いことから、ヘルシースナックとして世界規模で市場が伸長。富士経済食品マーケティングによると、2021年には世界の市場規模は541億1000万米ドル、日本市場は販売額435億円で、さらなる成長が期待されている。

<ジョイナッツ>
ジョイナッツ

「ジョイナッツ」は、海外で人気のトレイルミックス(登山やアウトドアで食べる栄養食。一般的にはナッツ、ドライフルーツ、チョコレートなどを混ぜたもの)をヒントに、ヘルシーで、カジュアルなおやつを提案する。

「コーヒーくるみ」「チョコボーロ」「ピーナッツ」「コーヒービーンズチョコ」「コーヒーチョコ」「キャラメルアーモンド」といった6種類のアソートとなっている。まとめて一緒に食べることで「キャラメルマキアート」の味になるという。

それぞれ一粒ずつ食べても飽きが来ず、自分好みの味を選ぶこともできる。

<マンゴーボール>
マンゴーボール

「マンゴーボール」は、ドライマンゴーを丸く小さな形状に成形し、ソフトキャンディーのような見た目と食感に仕上げた。場所を選ばず、手を汚さず手軽に食べられる。

ドライフルーツの中でも人気があるマンゴーは、平たくスライスした形状のため「かみ切ることが難しい」など、手が伸びにくいという声があった。そこで、ゲームをしたり、スマートフォンを操作したりしながらでも、食べやすい形状とした。

■ギルトフリーな「デザートヨーグルト」を開発

<ギルトフリーな「デザートヨーグルト」>
ギルトフリーな「デザートヨーグルト」

さらに、甘くておいしいデザートを気兼ねなく食べたいがケーキやアイスクリームでは、健康が気になる人に向け、ギルトフリーなデザートヨーグルトを開発した。

通常のヨーグルトと比較し、脂肪分を高めにすることで酸味を抑えながら、なめらかでもったりとした舌触りに仕上げた。フランス語で「ガトー・ソワイユ(シルクのようなお菓子)」という意味を込めて名付けた濃厚デザートとなっている。110kcalの「バスクチーズケーキ風」と115kcalの「アップルパイケーキ風」の2種のフレーバーを用意している。

「バスクチーズケーキ風ヨーグルト」は、濃厚でまろやかなクリームチーズ風味とカラメルのほろ苦さが、なめらかなヨーグルトにマッチし、長時間直焼した際に生まれるバスクチーズケーキの香ばしさを再現。「アップルパイケーキ風ヨーグルト」は、甘酸っぱいリンゴの果肉がふんだんに入っている。

森取締役は「欧米のヨーグルト市場は、デザートヨーグルトカテゴリーシェアが2ケタ。日本でもデザートヨーグルトの市場を開拓したい」と述べた。

また、販促施策として、Aimerさんの7thフルアルバム『Open α Door』(7月26日発売)に収録の新曲「spiral dance」を使用した、TVCM「食べてみた!Joynuts&ガトー・ソワイユ」を放映する。

「トップバリュ」は2023年度、ブランドビジョンの再定義と新しいブランド体系の構築を行った。イオンの吉田昭夫社長は4月12日行われた決算会見で、「2023年度は、PB全体で1兆5000億円(うちトップバリュ1兆円)の売り上げを目指す。PBはNBの代替品で廉価版という位置づけから、他社との差別化を図るためのものになっており、PBの成功の有無が企業経営に大きな影響を及ぼすものにシフトしている。そのため、高付加価値商品の開発を進めている」と説明した。

2022年度のPB全体の売り上げ実績は1兆3000億円だった(うちトップバリュ9000億円)。

さらに、メインブランドである「トップバリュ」は、「さあ、わくわくするほうへ!」、オーガニック&ナチュラルブランドの「グリーンアイ」は、「もっと安心、もっとやさしく」、地域一番価格を実現する「ベストプライス by TOPVALU」は、「今日も明日も、ほしいもの」をタグラインとして設定。ブランド共通価値として、「おいしさ」「ヘルス&ウエルネス」「サステナブル」「価格」と定めている。

「トップバリュ」は、独自価値・商品の創造を開発の軸としている。こだわりを感じながら自分の価値観を持って買い物をする生活者を意識し開発した「トップバリュもぐもぐ味わうスープ」シリーズ(3月16日発売)は、ミネストローネ、スープカレー、クラムチャウダー、ボルシチなど全11種類を展開。Z世代にも好評で、20~30代の来店客が増えているという。

今回の4商品は、「イオン」「イオンスタイル」「マックスバリュ」など、全国の約3100店舗で取り扱う。くらしに「ワクワクする選択」を届けるべく、新たなカテゴリー、商品として登場した。2023年度は、料理のトッピングとしても使用できるナッツ商品の販売も予定している。

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