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食品主要195社/10月4634品を値上げ、PBなど800品は値下げ

2023年09月29日 16:26 / 商品

帝国データバンクが9月29日に発表した「食品主要195社」価格改定動向調査によると、家庭用を中心とした10月の飲食料品値上げは4634品目となっている。

<10月の食品値上げ4634品目>
10月の食品値上げ4634品目

酒税引き上げが影響した第三のビールや発泡酒、日本酒など酒類・飲料(3194品目)が約7割を占めた。

ハム・ソーセージなど加工食品やアイス・氷菓類、チョコレート菓子など再値上げとなった食品もあった。単月としては年内で3番目、2022年以降では4番目に多い水準となった。

ただ、一部PB製品で値下げが実施されるほか、NB品でも缶生ビールを中心に「値下げ(実質を含む)」が、約800品目発生するなど、品目によって対応が分かれた。

2023年通年の値上げ品目数は、既に実施されたものや今後予定するものを含め、累計で3万1887品目と予想している。

年間累計としては2022年の水準(2万6237品目)を大きく上回り、バブル崩壊以降で類を見ない記録的な値上げラッシュとなった。

しかし、急激に値上がりした前年の原材料価格の上昇分について一定の価格転嫁ができた企業が増えていることから、値上げの勢いは2023年後半にかけて後退傾向にあるという。

そのため、値上げは10月をいったんのピークとして2023年末にかけて小康状態が続くと想定され、当初の年間予想(3万5000品目)をやや下回る見込み。

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