三越伊勢丹/定期宅配「ISETAN DOOR」で震災復興支援「北陸三昧」開催
2024年08月20日 14:46 / EC
三越伊勢丹は8月22日~29日、定期宅配サービス「ISETAN DOOR」において、能登半島地震からの復興支援を目的とした企画「北陸三昧」を開催する。
「ISETAN DOOR」は、2018年に開始した、デパ地下の選び抜かれた食品は毎週届く会員制定期宅配サービスで、年会費・入会費は無料。コロナ禍を経て、順調に会員が増加しており、全国各地に食感度の高い顧客約5万人を抱えている。
客層は50~60代が約半数、エリア別では首都圏在住の顧客が4割を占める。平均客単価は週8000円程度。
約300品がそろい、三越伊勢丹のバイヤーがセレクトした食品のほか、オイシックスと連携しているためミールキット・有機野菜・果物も注文可能だ。
また、最大の特徴は百貨店の強みを生かしたスイーツ、海外・国内物産展の商品、季節のイベント商材などを自宅で注文できる点にある。地方の百貨店が減少し、催事も減る中、人気催事サロン・デュ・ショコラの商品、行列店のスイーツなどが全国どこからでも購入できることが好評を得ているという。
ISETAN DOORでは通常の商品以外に、週替わりで特集企画を開催している。今回、能登半島地震からの復興を応援するため、特に石川県にフォーカス。ミールキット、冷凍食品、スイーツ、野菜・果物など約70品を特集している。
第1MDグループ定期宅配営業部ISETAN DOORの林真嗣 営業部長は「ISETAN DOORは、催事のように新たな発見が楽しめ、バイヤーがセレクトした百貨店クオリティーの商品が手軽に購入できるのが強み。今回、震災から復興中のレストラン、生産者を応援するため、和倉温泉の『レストラン ブロッサム』、オイシックスとコラボレーションしたミールキット、『ひらみゆき農園』のブルーベリーを使用したスイーツなどをそろえた。食べて応援し、現地も訪ねていただけたらと考えている」と説明した。
レストラン ブロッサムの黒川恭平シェフは「当店の人気メニュー『チキンのピリ辛トマト煮』と、加賀れんこんと能登の伝統調味料である魚醤『いしり』を使ったサラダをミールキットにしている。和倉温泉は海に面した、塩気が魅力の温泉があり、新鮮な野菜・魚介類も豊富だ。復興に向けて皆が頑張っているので、ぜひ現地に旅行に来て、温泉や食事を楽しんでいただきたい」と話している。
なお、黒川シェフとコラボしたミールキットは寄付金付きで、売り上げの一部は、能登の飲食店・生産者を支援しているNPO法人 北陸チャリティレストランへ寄付される。ミールキットの企画は今回が第1弾で、年明けに別のシェフとコラボした第2弾も企画中。
また、石川県鳳珠郡能登町のひらみゆき農園ではブルーベリーを栽培しており、そのまま出荷するほか、地域のスイーツ店などに卸売りもしている。
同農園のブルーベリーは明月堂の米粉のバームクーヘン、FILFILの65%ダークチョコレートに使用されている。
平美由記さんは「能登は昼夜、季節の寒暖差が大きいため、大粒で味が濃く、甘さと酸味のバランスが良いブルーベリーが採れる。地震で農地や加工場は大きな被害を受けたが、本年は豊作だったため、収穫量は昨年より多かった。おいしいブルーベリーを楽しんでいただきたい」と述べた。
■ISETAN DOOR公式インスタグラム
https://www.instagram.com/isetan_door/
取材・執筆 鹿野島智子
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