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公取委/雪印メグミルク子会社にセブン向け食品製造の下請代金減額で勧告

2022年09月09日 13:35 / 行政

公正取引委員会は9月9日、雪印メグミルク100%子会社のエスアイシステムに、下請代金支払遅延等防止法(以下:下請法)第4条第1項第3号(下請代金の減額の禁止)の規定に違反する行為が認められたため、同社に対し勧告を行った。

エスアイシステムは、セブン&アイ・ホールディングスのグループ各事業会社へのチルド・フローズン商品の卸売、それに伴う商品保管・配送委託業務、セブン-イレブン・ジャパンの共同配送センター運営を受託している企業。セブン-イレブン・ジャパンと同社フランチャイズチェーンに加盟する事業者に対して販売する食料品・飲料品の製造を、資本金の額が3億円以下の下請事業者に委託している。

<下請代金減額で勧告>
下請代金減額で勧告

これらはセブン-イレブン・ジャパンが保有し、「セブンプレミアム商標」が付された、いわゆるPB(プライベート・ブランド)商品に加え、セブン-イレブン店舗向けにメーカーが開発・製造している商品等を基に規格・品質の仕様が変更されている商品(NB留型商品)が該当する。いずれの商品についても、エスアイシステムが、メーカーの選定、仕様の決定に関与した上で、他の事業者に対し製造を委託している。

エスアイシステムは、セブン-イレブン・ジャパンから、同社がセブン-イレブン店舗に配信する「商品案内」を作成する費用として「商品案内作成代」を請求されている。2019年11月から2020年12月までの間、その全額を「写真代」と称して、下請事業者に支払うべき下請代金の額から減じていた。

減額した金額は、総額3628万847円(下請事業者46人)。

そのため、公取委は、エスアイシステムに対し、今後、下請事業者の責めに帰すべき理由がないのに、下請代金の額を減じないこと、再発防止対策をとることなどを勧告した。

エスアイシステムは、2021年2月25日・3月2日、下請事業者に対し、減額した金額を支払っている。

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