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キャッシュレス決済/QRコードの利用経験24.9%、PayPayが最多

インターネット行動ログ分析によるマーケティング調査・コンサルティングサービスを提供するヴァリューズは8月23日、キャッシュレス決済利用動向調査を発表した。

調査によると、QRコード決済利用者は全体の4人に1人にまで拡大した。

スマートフォン決済アプリPayPayが実施した「第2弾100億円キャンペーン」が2019年5月末で終了したタイミングで、一般ネットユーザーの行動ログとデモグラフィック(属性)情報を用いたマーケティング分析サービス「VALUESeMark+」を使用して、決済アプリ利用ログからキャッシュレス決済の利用実態を調査したもの。

同時に、国内の20歳以上の男女1万38人を対象に、キャッシュレス決済の利用意向に関するアンケート調査を実施した。「LINE Pay」は決済機能単独でのログが取得できないため、主要決済アプリの対象外とした。

<店頭で利用したことがあるキャッシュレス決済サービス>
店頭で利用したことがあるキャッシュレス決済サービス
※利用経験は複数回答、最も利用は単一回答

まず、利用経験のあるキャッシュレス決済を調べた。アンケート調査では、キャッシュレス決済を「クレジットカード」、Suica、PASMOなど「交通系チャージ式電子マネー」、楽天Edy、WAONなど「交通系以外のチャージ式電子マネー」、PayPay、楽天ペイなどの「QRコード式」、iD、QUICpayなど「後払い式」、「デビットカード」、「仮想通貨」に分けて、店頭での利用経験をたずねた。

最多は「クレジットカード」で86.7%。現在最も利用頻度が高い手段も、「クレジットカード」54.7%が群を抜きました。次いで、利用経験者が多いのはチャージ式。SuicaやPASMOなどの交通系電子マネー64.6%、楽天EdyやWAONなど交通系以外が48.5%となった。

2018年12月のPayPay「100億円あげちゃうキャンペーン」など各社のキャンペーン攻勢でも話題をさらったQRコード式の決済アプリは24.9%と4人に1人が利用経験ありと回答した。一方で、「最も利用」だと約5%程度にとどまった。数々のキャンペーンも財布としての定着効果は今後に期待といえそうだ。

デビットカードは15.8%が利用経験ありながら、現在「最も利用」は1.4%にとどまった。「特に利用していない」現金主義の回答者も9.0%と、ネットアンケートの回答であっても、まだまだキャッシュ好きは一定の割合で存在しそうだ。

<主要キャッシュレス決済アプリの利用状況(2019年6月)>
主要キャッシュレス決済アプリの利用状況(2019年6月)

次に、ネット行動ログとユーザー属性情報を用いたマーケティング分析サービス「VALUESeMark+」を用いて、主要なキャッシュレス決済アプリの利用ユーザー数と所持ユーザー数を調査した。

行動ログでは、アンケートに比べてチャージ式よりもQRコード決済アプリの所持ユーザーが多い結果となった。物理カードからサービスを開始しているチャージ式や後払い式電子マネーは、まだまだアプリ利用よりもカード利用が多いと推察されます(例えば、Suicaの発行枚数は2109年3月時点で7,587万枚)。

アプリに関してはPayPay(2018年10月リリース)、d払い(2018年4月リリース)、楽天Edy(2016年12月リリース)、楽天ペイ(2016年10月リリース)と、新サービスほどユーザーが多い傾向となった。

<主要決済アプリの利用ユーザー数>
主要決済アプリの利用ユーザー数

アプリ利用ユーザーでみると、ヴァリューズが発表した前回調査と変わらずPayPayがトップを独走中で、6月の利用ユーザーは851万人をマークした。

チャージ式の楽天Edy752万人がこれを追い、QRコード決済ブームにあやかって急増したd払い663万人が続いた。楽天ペイは525万人で、同じくチャージ式のモバイルSuica536万人に肉薄した。

濃淡はあるが、QRコードはいずれも2018年11月から2019年6月の8カ月間右肩上がりとなった。PayPayは12.4倍、d払いは2.7倍、楽天ペイは2.5倍、Origamiは2.6倍にユーザーを増やした。

もともと利用が多かったチャージ式の楽天EdyやモバイルSuicaも、アプリユーザーを1.1~1.2倍に増やしたが、QRコードに比べると伸びは控えめ。これらサービスは、現時点では物理カードの方が生活に浸透しているようだ。

<QRコード決済の利用頻度>
QRコード決済の利用頻度

ユーザーの利用頻度は調べると、QRコード決済の利用経験者2,283人のうち、最も多いのは「週に1~2日」の利用となった。

「毎日」使う人は3.7%にとどまったが、53.2%は週1回以上利用し、生活に定着している様子がうかがえた。「週に1~2日」に次いで多かったのは「1カ月に2~3回」となった。「1カ月に1回未満」は11.0%にとどまり、利用経験者の約9割はある程度定期的にQRコード決済を使用しているようだ。

<QRコード決済を使う理由(複数回答の上位)>
QRコード決済を使う理由(複数回答の上位)

QRコード決済を使う理由は、「キャンペーン中の利用でキャッシュバック/ポイント還元」が49.0%、「普段の利用でキャッシュバック/ポイント還元」が42.5%。一方、「キャンペーン中の利用で購入時の支払い金額割引」は16.4%で、同じおトクキャンペーンでも、割引よりキャッシュバック/ポイント還元に軍配が上がりました。

「普段よく買い物をする店舗で利用できる」は27.2%、「利用できる店舗が多い」は12.1%と、店舗対応はおトクに比べると控えめな利用動機となった。まだまだ利用可能な店舗が限られる、あるいは利用可否がわかりづらい面もあるようだ。「クレジットカードで決済できる」、「アプリが利用しやすい」はそれぞれ20%強だった。

<QRコード決済を使わない理由(複数回答の上位)>
QRコード決済を使わない理由(複数回答の上位)

最後に、QRコード決済利用促進を阻む要因は何を聞いた。QRコード決済を使ったことがない7,535人を対象に、使わない理由をアンケートで聴取したところ、「QRコード決済サービスがよくわからない」27.6%、「使い始めるきっかけがない」27.5%がほぼ拮抗した。様子見層に対して最初の一歩のハードルを下げるには、交通系ICカード並みに誰でも使っていてカンタンという評価が必要なようだ。

3番目に多かったのは「どのQRコード決済サービスを使えば良いかわからない」19.6%。還元率や対応店舗数以外の差別化要素を打ち出しづらいなか、こうした層に対する施策としては、LINE Payが実施した「お友だち同士で送金」のような「家族や友人からのクチコミ」を誘発するキャンペーンなどが、ひとつの解といえるかもしれないという。

■調査・分析概要
全国のヴァリューズモニター(20歳以上男女)を対象として、2019年5月31日~6月5日に「キャッシュレス決済サービスに関するアンケート」調査を実施した(回答者10,038人)。
また、全国のヴァリューズモニター(20歳以上男女)を対象として、主要決済アプリの行動ログを分析した。
アンケート調査は性年代別人口とネット利用率に合わせたウェイトバック集計を行った。
行動ログは、ネット行動ログとユーザー属性情報を用いたマーケティング分析サービス「VALUESeMark+」を使用した。
アプリユーザー数は、Androidスマートフォンでのインストールおよび起動を集計し、ヴァリューズ保有モニター(20歳以上男女)での出現率を基に、国内ネット人口に則して推測した。

■キャッシュレス決済の利用実態調査
https://manamina.valuesccg.com/articles/549

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