東急プラザ渋谷/データに基づく集客改善・テナントサービスに挑戦
2019年10月30日 12:30 / IT・システム
COUNTERWORKS(カウンターワークス)は10月30日、商業施設のデータドリブンな運営を支援するDX(Digital transformation)サービス「adptOS」の提供を開始すると発表した。
「adptOS」は商業施設運営改善を支えるサービスを統合・可視化し、改善提案を行うiPaaS(integration Platform-as-a-Service)となっている。
導入第一号施設として、12月5日に開業する東急不動産の「東急プラザ渋谷」で導入をスタートし、施設集客向上・テナントサービス拡充・リーシング最適化を支援する。
サービスでは、これまで可視化・統合されてこなかった匿名化・統計処理された来館者行動データを元に商業施設の運営改善サイクルを作り出す。
データを元にした最適なテナント誘致や、出店後の効果改善提案などテナント向けサービスの拡充を支援する。
統合的なデータ提供とサービス提供により、断片的なデータと経験により運営・改善されてきた商業施設運営のDXを推進し、運営最適化と不動産のバリューアップの双方の実現を目指す。
これまで商業施設は、来館数、レジ客数やアンケートなど断片的なデータから施設の運営改善をしており、来館者が求めるテナントの誘致やイベントの実施などを再現性高くサービス提供することが難しい状況だった。
adptOSは、さまざまなIoT機器から取得できるデータを個人を特定できない形で統合・可視化しており、「施設外」の来訪ポテンシャルのある通行者データから、「施設内」に入館された来館者行動データまで、施設改善に必要なデータを一元的に可視化することができる。
adptOSのデータを元に、キャンペーンやイベントなどの施設回遊・新規/再訪来館者などへの影響を振り返ることができ、適切な施策評価と改善を実施できるようになるという。
また、adptOSを介して出店テナントに店舗内の分析サービスを提供することで、データを元にコア業務であるテナントサービスへ集中することができ、「テナント売上」と「賃料」双方の改善を同時に果たせるという。
こうしたデータ提供を元に、D2C(Direct to Consumer)ブランドを中心とした出店者に、適切なサービス提供と出店効果が上げやすくなる環境作りを導入施設と共に、実現する。
カウンターワークスが運営するポップアップストアのマーケットプレイス「SHOPCOUNTER(ショップカウンター)」と連携し、店舗としての売上だけではなく、他テナントへの送客や、新規・再訪来館者など施設全体への影響をモニタリングしながら、来館者にフィットしたテナント誘致活動ができるようになるという。
東急プラザ渋谷では、adptOSによる施設内外のデータ提供を元に、施設運営最適化・テナント向けサービス拡充の支援を行う。そのほか、東急不動産が運営する「東急プラザ渋谷」内のポップアップストア専用区画「111-ICHIICHIICHI-」において、ショップカウンターとも連携し、リーシングを最適化する。
なお、adptOSは、商業施設の最適な運営・DXに興味を持つ人を対象に、α版ユーザーを募集している。
■問い合わせ
COUNTERWORKS
担当:竹信(タケノブ)
TEL:03-6420-0773
adpt@counterworks.jp
流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。