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フクシマガリレイなど6社/千葉市「トライアル長沼店」関東初AI強化店

トライアルカンパニー、サントリー酒類、日本アクセス 、日本ハム、フクシマ ガリレイ、ムロオは2月25日、リテールAIプラットフォームプロジェクト「リアイル」戦略を発表した。

<「リアイル」戦略に6社が取り組む>
「リアイル」戦略に6社が取り組む

「リアイル」は、日本の小売・流通市場縮小など、さまざまな社会課題に直面している中で、 小売・卸・流通・メーカー・冷蔵ショーケースメーカーの各プレイヤーが連携。AIによって得られたデータをうまく活用していくことで、流通業界の構造改革による社会課題の解決、消費者の購買体験の向上などを図るもの。

同日都内で行われた戦略発表会で、セルフレジ機能付きの買物カート「レジカート」、欠品情報、店内の人の流れを検知し商品棚づくりに生かす「リテールAIカメラ」などプロジェクトのノウハウを結集し、4月24日に千葉市の「トライアル長沼店」を関東初のスマートストアとしてリニューアルすることを明らかにした。

同店では、AIを活用し、売場での廃棄ロス・チャンスロス分析、発注・棚割最適化、顧客行動分析などに取り組む。

<スマートストアのイメージ>

トライアルグループでは、AIカメラなどリテールテックを担当するRetail AIが同プロジェクトに参加。同社は独自開発した、小売に特化した「リテールAIカメラ」、電子値札、セルフ会計システム付のレジカート、サイネージを導入したスマートストアをグループで手掛けている。フクシマガリレイと冷蔵ケースに「リテールAIカメラ」を組み合わせた「リテールAIショーケース」も共同開発した。

「リテールAIカメラ」は、店内・棚前の顧客の買物行動の分析、棚の欠品の有無、コンディションの監視などができる。欠品が一定以上となると、アラートをバックヤードに送り、販売機会ロスを減らせるという。

<リテールAIショーケース>
リテールAIショーケース
※2月25日戦略発表会フクシマガリレイ資料

「リテールAIショーケース」は、 AIカメラ、電子棚札、サイネージ、内蔵ビーコンなどを備え、欠品検知、人流検知、商品検知が可能。自動発注連動、ダイナミックプライシング、パーソナライズサイネージ広告も提供する。

■各社がリテールAIの重要性を指摘

Retail AIは、「シリコンバレーでテクノロジー最優先で消えていったビジネスがたくさんあった。今回のプロジェクトはオペレーションドリブンの考えのもと、リアル店舗で商品と個人をつなぐデジタルトランスフォーメーションを行い、小売業にデータを生み出す。データを主体に新たな価値を創出することで、買物体験を変えていく。買物体験を変えるには、メカー・卸・ファシリティ・物流と小売業が今まで以上に連携することが重要です」とコメントした。

サントリーは「カメラによって 売場を把握することで、お客様の見えなかった購買行動が明らかになってきている。画一的なアプローチをするのではなく、メーカー、小売、卸、流通の各企業が連動しながら、買物体験を向上させていく」としている。

同じくメーカーとして日本ハムは、「ハム・ソーセージ市場はここ数年で減少傾向。お客様のライフスタイルの変化や人口減など さまざまな問題があるが、マーケットが小さくなっている。ハム・ソーセージ市場は、今までのPOSデータやビッグデータだけでなく、AIを活用した新たな手法でお客様ニーズを捉えた商品開発・新たな売場構築が必要だと考えている」。

また「メーカーの抱える問題の解決につながる。大きなポイントとしては商品開発、需要予測をAIの力を活用することで、発注、製造計画、ショッパーマーケティングなどにも活用できる」とリテールAIの必要性を指摘した。

日本アクセスは、「トライアルのとある店舗で、廃棄ロスの分析を行っている中で、ダイナミックプライシングを活用していかに廃棄ロスを減らせるかという検証を行っていたが、実はあるカテゴリーに限れば、廃棄ロスということがあまり起こっておらず、お店側で廃棄を減らそうとするあまり、発注数量を抑え、売場でのチャンスロスが発生していることがわかった」とデイリー売場の分析により判明した事実を紹介。

「トライアル長沼店のオープンに向けては、これまで分析した結果をもとに発注精度の向上を目指したシステムとの連動、品揃えの見直し、レジカートやダイナミックプライシングによる攻めの販促というものを考えていきたい。今まで出来なかった分析手法を用いて小売の売上拡大に向けて、卸売の機能強化を目指していきたい」としている。

物流企業のムロオは、トライアル基幹物流センターである白鳥物流センターにおいて「同一エリア内に汎用センターを設け、エリア内の物流全体最適化を図り、新たな物流プラットフォームの形成を目指している。同業他社と組むことで互いのエリア内の倉庫・配送の効率を上げる、異業種他社と組むことで互いのエリア内の倉庫・配送の効率を上げる、専用から汎用物流センター、AI物流センターへという考え方を進めています」と説明した。

フクシマガリレイは、「AIファシリティ企業として、従来の鮮度管理と省エネだけでなく、お客様が儲かる、売れるAIショーケースをつくっていくという発想の転換、デジタルトランスフォーメーションに貢献していく」とコメントした。

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