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コロワイド/目標来客数月間1万人、川崎に「ほのぼの横丁」を開業

2017年06月29日 17:28 / 店舗レポート

コロワイドの子会社コロワイドMDは6月29日、JR川崎駅東口の複合ビル「リバーク川崎」地下1階飲食店街に、新業態「川崎のれん街 ほのぼの横丁」をオープンする。

<川崎のれん街 ほのぼの横丁>
川崎のれん街 ほのぼの横丁

1つの大きな空間に、特色ある専門業態のホルモン・串カツ・やきとん・角打ち・餃子・PIZZA・肉バル・寿司・浜焼きの9ブランドを集積した横丁をコンセプトとした店舗。

大型店舗を再活用する施策の一環で、既存店でカラオケ店「デイ・トリッパー」を併設していた「にじゅうまる川崎リバーク店」をリニューアルした。

専門店を集積することで、これまでの業態にない集客力を発揮することを目指しており、月間で1万人以上の来客数を目標としている。

<店内は横丁のイメージを再現>
店内は横丁のイメージを再現

店舗面積は約700m2で、路面店を意識した9店の専門店を展開。1店舗あたり、約35m2から70m2の店舗面積に30~50席を設置し、総客席数で309席を用意した。

平均客単価は各店舗ごとに異なり、1500円から3500円までの業態をそろえることで、横丁内の複数の店舗をはしごして飲める空間を目指した。

ターゲットは30代女性・男性のビジネス層と地域住民で、目標月商は改装前の約2倍となる2950万円とした。

<店舗配置図>
店舗配置図

既存の「やきとん酒場ぎんぶた」のほか、新たに8ブランドを開発した。

石焼きミートビフテキ、川崎横丁のれん寿司、中華食堂餃子軒、浜焼きセンター、川崎ホルモン、横丁のぴざ家コロリアン、日本酒立ち呑み一発屋、串カツ串坊を展開する。

<既存ブランドは「ぎんぶた」のみ>
既存ブランドは「ぎんぶた」のみ

<ぎんぶたのメニュー>
ぎんぶたのメニュー

平均客単価は、一発屋、串カツ串坊1500円、餃子軒、コロリアン2000円、ぎんぶた2300円、川崎ホルモン、浜焼きセンター3000円、のれん寿司、石焼ミートビフテキ3500円を想定する。

ほのぼの横丁のコンセプトは、美味しい酒や料理を通じた「ヒトとヒトとのつながり」の場所で、若者客とローカルおじさん客をゆるくつなぐ、ほのぼのとしたコミュニケーションの場を目指す。

<店舗後方に広々とした客席を配置>
店舗後方に広々とした客席を配置

企業の宴会需要が減る中で、フリー客も街中の個人経営の小型路面店へ流れる中で、大型店舗の活性化が課題となっている。

地上1階にあたる路面店は、賃料が高く、小型店舗が多い。一般的に、2階以上の上層階か地下1階などワンフロアことなる物件は、賃料が1階よりも大幅に下がる傾向がある。

過去に出店した、2階以上の空中階や地下1階にある大型店舗を再活用する施策を模索していたという。

<浜焼きセンター>
浜焼きセンター

大宴会の需要が減る中で、フードフェスやスポーツフェスといったイベントが盛況となっている。外食も単にモノを食べたり飲んだりする場所ではなく、飲食のシーンそのものを楽しむ要素が重視されていることに着目した。

コンビニ、食品スーパーが中食を強化し、家呑み提案を仕掛け、ネット通販を使えば幻の酒といわれる銘柄も購入できる環境の中で、実店舗の居酒屋が持つ人による「にぎわい」を演出するため、「横丁」をテーマとした。

<浜焼きセンターの店内>
浜焼きセンターの店内

横丁をテーマとした飲食施設は、すでにいくつか存在しているが、繁盛する施設と衰退する施設の明暗がはっきりしている。

統一感を打ち出し、一括会計など、フードコートのような空間や個店ごとの仕切りがはっきりとしており、異なる店舗間のお客のコミュニケーションが取りにくい店舗は苦戦している傾向があると分析した。

<浜焼きセンターのメニュー>
浜焼きセンターのメニュー

店舗入口を狭くすることで、横丁としてのにぎわいを演出する一方で、店舗後方には、広い開放的な客席スペースを設けることで、地下1階でありながら、各店舗が路面店として感じられる工夫をした。

現在の主要業態の甘太郎の客単価は2900円程度、にじゅうまるは2700円程度だが、ほのぼの横丁は、店内の複数の店舗を利用してもらうことで、2軒で5000円程度の客単価も狙っている。

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