ヴィーナスフォート/ファミリー向け食とコト消費を強化した商業施設へ
2018年03月16日 17:54 / 店舗レポート
森ビルは3月17日、お台場の商業施設「ヴィーナスフォート」の店舗数約3割、面積約4割となる大規模リニューアルを実施する。
ハイクオリティ&カジュアル、居心地のよさをキーワードに、30~40代のニューファミリーをターゲットにした、食とコト消費の店舗を拡充した。
森ビルのヴィーナスフォート館長・松永淳氏は、「周辺にタワーマンションなどが増えており、10万人規模のニューファミリーが居住すると予想される。彼らのニーズをとらえ、ゆったり過ごせるバラエティ豊かな飲食店、子ども向けのレジャー施設、知育玩具の店、英語教育を行う学童保育といった体験型の店を増やした」。
また、「アウトレットも新店がオープン。現在3割近いインバウンド需要にも対応する。開館当時は女性のためのテーマパークだったが、ニューファミリー、3世代消費、ペット需要などさまざまな家族のニーズに応える商業施設に刷新する」としている。
バリエーションに富んだ飲食店を導入、レストランとカフェを充実させており、3階のフードコートを「FOOD COURT VENUSFORT KITCHEN」として全面リニューアル。
既存4店舗の改装とともに、新規店舗として、門崎熟成肉を使用した「格之進ハンバーグ」、フードコート初出店で、築地市場仲卸の新業態・海鮮丼専門店「築地魚河岸 鮪どんや」、「博多ラーメン 鉄馬」が登場する。
フードコートの座席は、初めてボックス席を導入した。テーブルは通常より約5㎝低くなっており、子どもでも使いやすい高さになっている。
1階には、犬と食事ができる「GRILL&BAR うしすけ」が出店する。焼肉レストラン「うしすけ」などを手掛けるアップストリームの新業態で、約150m2の広々とした店内は、犬を乗せたカートが通れる動線を確保した。リード・フックも36か所用意している。
骨付きアンガス牛や鶏肉のグリルが楽しめ、アルコールメニューも充実している。
犬専用の食事もそろう。平均客単価4000~5000円(税抜)。犬メニュー700~1200円。
北海道を中心に飲食店を経営するHIRホールディングスの関東初出店「北海道海鮮市場寿司 とっぴ~」は、回転寿司ながら、目の前で寿司職人が寿司を握ってくれるカウンター席も設けられている。
ファミリー向けに6人掛けのボックス席も用意されており、ゆっくり回転寿司を楽しめる。新鮮な魚介や、北海道の刺身用チーズを使った一皿など一貫120~680円。
2階は、新たに台湾発のタピオカミルクティーの店「春水堂」がオープン。30種類以上のお茶系ドリンクがそろい、タピオカミルクティーは500円~。食事もめん類など800円~で用意している。オープン記念として、通常の2倍量のジョッキ入り「メガタピオカミルクティー」を発売する。
「湘南パンケーキ」の旗艦店も出店。ジャパニーズスタイルのパンケーキをそろえた。神奈川県産など日本産の食材にこだわった。パンケーキだけでなく、サラダ・バー、カレー、グルメサンドなどをそろえ、女性客だけでなく男性も楽しめるファミリー向け店舗となっている。初のサラダ・バーも導入した。
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