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いなげや/目標年商18.5億円、生鮮惣菜を強化した「練馬関町店」出店

2018年05月31日 17:00 / 店舗レポート

いなげやは5月26日、東京都練馬区に「いなげや 練馬関町店」をオープンした。売場面積は1962m2で、今期の出店としては最大規模の店舗で、売上目標は日商510万円、年商で約18億5000万円を目標とした。

<いなげや練馬関町店>
いなげや練馬関町店

同店は、西武新宿線 武蔵関駅南口から南西約1kmのNTT東日本社宅跡地に、マンション(2019年12月入居開始予定、436戸)の住居を含む複合施設の商業棟に出店した。総投資額は約9億円。

世帯数は、500m圏4592世帯(9488人)、1km圏1万9725世帯(3万9920人)。世帯構成は、単身世帯が少なく、2~4人のファミリー層が東京都と比べて5.5%高い(55%)。

<練馬関町店のレイアウト>
練馬関町店のレイアウト

2017年4月から開始した、店内で販売する生鮮素材を活用した「生鮮惣菜」をフルラインでそろえた店舗で、青果、精肉、鮮魚、生鮮売場で、生鮮素材を使ったサラダ、カットフルーツ、フライ、揚げ物などを販売するのが、大きな特徴となっている。

<青果売場から見た店内全景>
青果売場から見た店内全景

生鮮食品と惣菜を強化部門と位置付け、青果500、鮮魚400、精肉500、惣菜360、生鮮・惣菜合計1760アイテムを展開する。そのほか、非食品4300、加工食品・日配食品9900アイテム、合計で約1万6000アイテムをそろえた。

成瀬直人社長は、「中食を求めるお客様のニーズが高まっている。生鮮惣菜の展開は大泉学園に続く2店目となる。去年9月に改装した秋津駅前店では鮮魚部門の寿司のみを導入しているが、いずれもお客様からの評価は高い。いなげやの生鮮素材を使った、惣菜は品質が高く評判が良い。売場展開、運営方法など課題はあるが、今後も生鮮惣菜を強化する」と語る。

<成瀬社長>
成瀬社長

練馬関町店では、青果・精肉・鮮魚の各売場に生鮮素材を使った惣菜コーナーを設けた。生鮮惣菜売場の配置については、現在、検証中で、惣菜売場内に生鮮惣菜を組み入れることも想定しているという。

<生鮮惣菜コーナー>
生鮮惣菜コーナー

生鮮惣菜では、惣菜部門とは別に専用のキッチンと売場を設置し、青果・精肉・鮮魚の各部門から素材と人員を派遣して運営している。

外部スタッフとして、生鮮惣菜の調理をサポートする生鮮惣菜専任者を1人配置することで、調理技術を習得している。そのため、生鮮惣菜の売上は、惣菜部門ではなく、各部門の売上として計上する。

店内調理のライブ感やその場で調理する鮮度感を打ち出すため、店内各所にオープンキッチンを配置した。素材だけでなく、調理場面でも鮮度感を訴求する。

<カットフルーツコーナーにオープンキッチン導入>
カットフルーツコーナーにオープンキッチン導入

青果部門は、サラダ、ピクルス、カットフルーツのほか、野菜の天ぷらも展開。鮮魚部門は寿司、焼き魚、フライ、天丼、うな重、塩さば弁当などを提供。精肉部門は、唐揚げ、フライなどの揚げ物やカツ丼やお弁当を販売する。

<生鮮各部門の惣菜を集合展開>
生鮮各部門の惣菜を集合展開

<鮮魚部門の寿司>
鮮魚部門の寿司

<鮮魚や精肉部門も弁当を販売>
鮮魚や精肉部門も弁当を販売

精肉部門で作るローストビーフや馬刺しといったミートデリカは、酒との併売が有効なため、酒売場に隣接する総菜売場内に売場を設けた。

<ミートデリカコーナー>
ミートデリカコーナー

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