U.S.M.H 決算/3~5月増収増益、既存店の客数回復といなげやの業績が寄与

2025年07月11日 11:15 / 決算

ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスが7月10日に発表した2026年2月期第1四半期決算によると、営業収益2343億2200万円(前年同期比33.4%増)、営業利益7億4700万円(約13倍)、経常利益5億6500万円(183.6%増)、親会社に帰属する当期損失1億2900万円(前期は11億1200万円の損失)となった。

ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスのロゴマーク

既存店の客数回復に加え、2024年11月30日に統合した「いなげや」の業績が大きく寄与し、連結では増収および損失の大幅改善となった。

営業収益は、「マルエツ」と「いなげや」の既存店客数の伸長などが寄与。また、売上総利益も34.2%増と堅調に推移した。

一方で、物価上昇や競争激化に対する対応として、加工食品を中心に価格据え置き施策を継続したことなどで、売上総利益率は前年同期並みとなり、想定した水準を下回った。販売費及び一般管理費は、労務費・水道光熱費・物流費の上昇が影響し31.7%増となった。

「マルエツ」は来店客数と客単価のいずれも前年同期を上回り、営業収益は1003億5600万円(3.3%増)と増収を確保し、営業利益は16億1700万円(1.6%増)と増益だった。

「カスミ」の営業収益は692億4500万円(2.6%増)、営業利益は8億1000万円の赤字(前年同期は4億8100万円の赤字)だった。客単価が前年同期を上回ったことで増収となったが、価格政策を強化した影響で売上総利益率は前年同期を下回った。労務費を中心に販管費が増加したため、営業利益は赤字幅が拡大した。

「マックスバリュ関東」の営業収益は110億7800万円(1.4%増)で、営業利益は1400万円(17.1%増)。客単価が前年同期を上回り営業収益は増収。営業利益は前年同期並みとなった。

「いなげや」の営業収益は533億4000万円、営業利益は5億8000万円。来店客数・客単価がともに増加し、営業収益は前年同期を上回った。販管費の抑制が奏功し、四半期純利益は6億5500万円で増益となった。

店舗数は「マルエツ」が3店舗、「カスミ」が1店舗、「いなげや」が2店舗を新設。一方、経営資源の効率化を図るため「マルエツ」が1店舗を閉鎖。5月末時点のグループ店舗数は665店舗となった。

通期は、営業収益9798億円(20.8%増)、営業利益110億円(84.0%増)、経常利益109億円(77.5%増)、親会社に帰属する当期利益12億円(48.1%増)を見込んでいる。

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