いなげや 決算/4~9月減収減益、改装・ウェルパークの株式譲渡が響く
2024年11月12日 16:34 / 決算
いなげやが11月12日に発表した2025年3月期第2四半期(中間期)決算によると、営業収益1277億9100万円(前年同期比1.1%減)、営業利益2億8700万円(77.8%減)、経常利益2億7400万円(80.4%減)、親会社に帰属する当期利益24億6300万円(213.3%増)となった。
売り上げ面は、1品単価の上昇とともに既存店客数が前年同期比1.2%増と回復したものの、9月からウェルパークが連結子会社から除外されたことから、減収を計上した。
利益面でも、水道光熱費の上昇や積極的な改装に伴う経費など販管費が増加し、減益となっている。
スーパーマーケット事業のセグメント別売上高(外部顧客)は1020億8300万円(1.6%増)、セグメント損失は4000万円(前年中間期は7億5500万円のセグメント利益)。
既存店売上高は5.1%増。
競合他社との差別化のため、生鮮、総菜、インストアベーカリーの強化を図った。
イオングループのプライベートブランドである「トップバリュ」の拡大を進め、「価値」と「価格」の消費者の二極化に対応している。
店舗面は、既存店の活性化を引き続き推進し、武蔵村山残堀店(東京都武蔵村山市)、ina21相模原下九沢店(相模原市緑区)など9店舗の改装を実施した。2店舗を閉鎖し、9月末における店舗数は128店舗となった。
顧客利便性向上と人手不足対策のため、セミセルフレジ、セルフレジを全店に採用している。
DX施策として、電子棚札を活用した、ドライ商品の賞味期限の日付チェックシステムを順次導入している。
ドラッグストア事業のセグメント別売上高(外部顧客)は200億7200万円(12.9%減)、セグメント利益は1億3100万円(67.5%減)。
板橋相生店(東京都板橋区)、東矢口店(東京都大田区)、調剤薬局飯田橋駅前店(東京都千代田区)など5店舗を新設し、既存店の活性化のため、府中街道中野島店(川崎市多摩区)など2店舗を改装した。連結除外前の店舗数は145店舗。
11月28日に上場廃止予定のため、通期業績予想は発表していない。
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