ヨドバシカメラ/「リンクス梅田」売上1700億円・来館7700万人
2019年11月13日 16:40 / 店舗レポート
ヨドバシホールディングスは11月16日、大阪駅北口「ヨドバシ梅田タワー」内の複合商業施設「リンクス梅田」をオープンする。11月13日マスコミ向け内覧会を開催した。
施設コンセプトは、「つながる、ひろがる。ヨドバシカメラ&LINKSが巻き起こす新梅田ライフスタイル革命」。ファッションや食・サービスなど、様々な店舗が約200店舗出店し、年間約5000万人の圧倒的集客力・コンテンツ力を誇るヨドバシカメラマルチメディア梅田(地下2階~5階、面積3万5600m2)と全フロアでつながることで、買物・過ごし方を広げる商業施設を目指す。マルチメディア館と合わせ、初年度売上高1700億円、来館者7700万人を目標とした。
日本初・新業態19店、関西初23店、大阪初13店を含むテナント約200店がそろう地域最大級の商業施設。コミュニティワークスペース「WeWork」、約1000室のホテル、空港からのリムジンバスのターミナルを併設している。駐車場も1200台に増設した。
リンクス梅田の五鬼上大介支配人は、「顧客ターゲットはマルチメディア館に来る幅広い年齢、性別のお客に加え、周辺のオフィスワーカー、ファミリーとした。20~30代女性向けにおしゃれなルクア、上質を好む大人向けのグランフロントと差別化し、幅広い層を取り込める施設となる」。
「家電に加え、幅広い層のニーズに応える近隣と競合しない独自のMDで、長時間いたくなる施設。地下1階にはスーパー、おいしいもの横丁など食が充実、中層はアパレル、5階にはマルチメディアと合わせ約9900m2のキッズとファミリーのためのフロアとした。6階にはグループの石井スポーツがアウトドアのフルラインをそろえた店舗を出店、7階のニトリは家具、雑貨が豊富にそろう」と説明している。
■食テナントが充実
地下1階はスーパーマーケット、食物販が集まる「LINKS MARCHE Eat&Walk」と20店舗以上の粋な飲み屋が集まる「おいしいもの横丁」で構成。近商ストアが運営するスーパーマーケット「食品専門館ハーベス」が、梅田地区に同店最大級の規模で初出店する。
「賑やかマルシェ」をテーマに、地区最大級のお弁当・惣菜数を誇る売場を展開。出来立ての商品やお一人様サイズの商品も幅広く、平均客単価1000円程度の価格帯で取り揃え、オフィスワーカーのランチ、近隣住民、ホテル宿泊客、訪日旅行客などの利用を想定している。
また、明治屋の新業態「明治屋PROVISIONS&WINES」が関西初出店。イートインコーナーを設置し、店内で販売しているオリジナル缶詰、サンドイッチ、おつまみを明治屋直輸入のワイン、コーヒーとともに楽しめる。
約800点の沖縄物産品を集めた「わしたショップ」もオープンする。
「おいしいもの横丁」には、手ごろな価格帯でチョイ飲みにも便利な飲食店を集めた。
■アパレル、靴、雑貨もそろう
1階は、ユニクロがヨドバシカメラ梅田7階で営業していた店舗を移転。売場面積を従来の2倍の約2300m2に拡大する。メンズ、ウィメンズ商品だけでなく、新たにキッズ商品や大型店限定商品も販売する。従来型の店舗では2~3カ所に商品のすべてのサイズを展開していたが、新店舗では、サイズが探しやすいよう1つの商品は1カ所に集約した。
2階は、足・膝・体のバランスなど総合的に判断し一人ひとりにあった最高のシューズを提供する「アートスポーツ」、スポーツスタイルのシューズが充実した新業態の直営店「アシックス大阪リンクス梅田」がオープンする。
3階は、フランフランの新業態「U.F.O. by Francfranc」、4階にはABC-MARTの新たなコンセプトショップ「GRAND STAGE」をそろえた。
■ファミリーで楽しめる5階テナント
5階は、「ミキハウス」からは、ベビー&キッズウェアブランド「HOT BISCUITS」がテナントショップとして全国で初めてオープン。ヨドバシカメラ梅田店で弱かったギフト用子供服も用意した。幼児向けフィットネスクラブ「My Gym」も関西初出店する。
イオングループのアミューズメント施設「モーリーファンタジー」が登場。家族で楽しめる都市型店としてゲームだけでなく、キッズのプレイグラウンドも備えた。
ヨドバシカメラ5階と直結しており、ヨドバシカメラの玩具、ゲーム、書籍、リンクス梅田の体験、アミューズメント施設、ダイソーなどの出店で、家族が楽しめる約9900m2のスペースとなっている。
6階には今年4月にヨドバシHDグループに加わった「石井スポーツ」が、従来から強いプロ向け商材に加え、近年ブームになっているキャンプグッズも充実させた。
「スーパースポーツゼビオ」と合わせ、豊富品揃えでスポーツ、アウトドア大阪最大級の売場を形成している。
7階に「ニトリ」では、コーディネートを意識した店をオープン。家具4割、雑貨などホームファニシング6割で構成。インテリアの専門アドバイザーが3Dシミュレーターを使って自宅のトータルコーディネートを提案するインテリア相談サービスを行う。
ニトリの須藤文弘副社長は、「この店の開店に伴い、アプリを刷新。写真による商品検索、ニトリの店内のどこに必要な品が配置されているか分かる仕組みを取り入れた。現在ニトリグループで、日本一の売上高の新宿店をしのぐ店を目指す」と意気込む。
8階には、世界でコミュニティ型ワークスペースを運営する「WeWork」がオープンする。11月27日には、同タワーで阪急阪神ホールディングス傘下の「ホテル阪急レスパイア大阪」(1、2、9~35階)も開業する。
■リンクス梅田
所在地:大阪市北区大深町1-1
売場面積:9万m2
規模:地下1階~8階
駐車場:1200台
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