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ヤオコー/ファミリー重視した「八王子鑓水店」売上26億円目指す

2022年09月28日 13:01 / 店舗レポート

ヤオコーは9月28日、東京都八王子市に「ヤオコー八王子鑓水店」をオープンした。

<ヤオコー八王子鑓水店>
ヤオコー八王子鑓水店

京王線 橋本駅・多摩境駅から北2km強の多摩ニュータウン再開発地区の一角に位置し、9月21日にオープンした大型商業施設「スーパービバホーム八王子多摩美大前店」内にテナントとして出店。近隣の相模原市には同社の3店舗があり、空白地帯だった八王子鑓水店周辺に進出することで、ドミナントを形成した。

<毎日の食生活が「彩り豊か」になる店を目指す>
毎日の食生活が「彩り豊か」になる店を目指す

近隣には多摩美術大学があり、最寄り駅の橋本駅は新宿駅まで電車で約40分。店舗周辺は、高低差もあるため車での来店が見込まれる。店舗周辺を東西に走る三つの主要道路と、南北に走る国道16号は大きな混雑もなく、北側からの集客も期待している。平日は近隣商圏1㎞の30~40代3~4人世帯、週末は50~60代も加え、主にファミリーの利用を想定している。

<アジアンテイストの総菜も展開>
アジアンテイストの総菜も展開

出店地周辺の人口・世帯数はともに増加傾向であり、年齢構成は、1km圏内は30~40歳代がボリュームゾーン。出店1㎞圏内の世帯構成は、10歳未満・10歳代の子どもの割合が高い。

商圏人口は1km圏内1万4000人(5000世帯)、3km圏内16万5000人(7万5000世帯)。

同社によると、「平日は、1㎞圏内の両親・子ども2人といった4人家族のニューファミリーの需要などに対応する。子どもが学校から帰ってくる前の昼間の時間帯を重視している。多摩美大の学生向けにランチ、プリンといったスイーツなどもそろう。基本、車で来店する顧客が多い週末型の店舗を想定している。週末は、集客のためレジ付近での催事なども検討している」としている。

<学生向けにプリンなどもそろう>
学生向けにプリンなどもそろう

商品構成は生鮮1280SKU、デリカ340SKU、グロサリー1万3080SKUの計1万4700SKU(構成比:生鮮36.2%、デリカ18.1%、グロサリー45.7%)。

ネットスーパーは2023年春開始する予定だ。

<馬刺しで差別化を図る>
馬刺しで差別化を図る

生鮮では、精肉は、地域一番の和牛焼き肉売り場として、食べ応えのある厚切りの盛り合わせ、グレード感のある食べ比べセットを名物商品として強化。ローストビーフ、ローストポークののっけ盛りを展開し、差別化商品として従来取り組んでいる馬刺しも取り扱う。

<ライブ感のある鮮魚売り場>
ライブ感のある鮮魚売り場

鮮魚は、季節ごとに変化のある近海魚売り場をメインに、ライブ感のある売り場を展開する。

<ミニトマトコーナー>
ミニトマトコーナー

野菜は、平日と週末で量目に変化をつけながら、ミニトマトを充実。鍋用のカット野菜も品ぞろえした。

<鍋用のカット野菜>
鍋用のカット野菜

果物は、旬の商品を少量からカットフルーツやギフトまで用意している。同店から導入するエンペラーズゴールドメロンは、手切りでカットすることで、鮮度感のあるカットメロンを提供する。

<手切りでカットしたメロン>
手切りでカットしたメロン

花はマンスリーフラワー、ミニブーケ、インテリア用の観葉植物、季節の鉢物などを販売する。

デリカはオープンキッチンでライブ感を演出。ランチに合わせて米飯・麺類、ローストビーフ丼、少量のサラダなどのもう1品を充実させた。

<少量のサラダでもう1品を提案>
少量のサラダでもう1品を提案

鉄板商品である玉子焼き、お好み焼きもそろう。

すしは、29尺と同社最大級の売り場を開設した。

ランチ需要や若い人向けに、すしBOWL、ローストビーフを使ったすしを用意している。

<ローストビーフを使ったすし>
ローストビーフを使ったすし

すし屋のおつまみで、家飲み需要にも対応している。

<すし屋のおつまみ>
すし屋のおつまみ

インストアベーカリーは、季節ごとに旬のフルーツを使ったタルト、デニッシュ、ケバブバーガー、ピザなどを販売する。

日配食品は、デザートを強化。ランチニーズを踏まえ、定番から手軽に片手で食べられるワンハンド商品や個食スイーツを拡充した。

<銘店ラーメンをコーナー化>
銘店ラーメンをコーナー化

また、銘店ラーメンをコーナー化し、月1回都道府県別に商品の入れ替えをし、おすすめの商品を提案する。

ドライ食品では、香りや味を引き立てるスパイスを生鮮食品と連携。酒は、ヤオコー直輸入ワインで、料理とも相性の良い、低価格から中高価格帯のワインを展開している。

<ワイン売り場>
ワイン売り場

円安で全体的に値上がりしているワインでは、買いやすい価格の小川貿易「ピアチェーレ ロッソ・ビアンコ」(各税別798円)といった低価格ワインを新規導入している。

新店舗の出店で、店舗数は東京都13店舗、埼玉県97店舗、千葉県32店舗、群馬県16店舗、神奈川県10店舗、茨城県7店舗、栃木県5店舗の計180店。

競合は南約1.4㎞アルプス多摩境店、約0.8㎞フードワン多摩境店、東約2.2㎞にオーケー南大沢店。

■ヤオコー八王子鑓水(はちおうじやりみず)店
住所:東京都八王子市鑓水2-108-1
TEL:042-653-9355(代表)
店舗面積:2206.18m2
延床面積:3362.48m2
営業時間:9時~21時
休業日:1月1日、1月2日、他1日
年間売上:初年度26億円(予定)
駐車台数:978台(駐輪場150台)ビバモール
従業員:正社員19人、パートナー・ヘルパー・アルバイト140人(延べ人数)

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