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松屋銀座/5階を男女複合型アパレル売場に刷新、売上70%増目指す

2023年03月01日 14:00 / 店舗レポート

松屋銀座(東京都中央区)は3月1日、昨秋からリニューアルを進めてきたメンズ・レディース一体の複合型売場をグランドオープンした。

<紳士フロアの半分を男女複合型アパレル売場に>

コロナ禍を経て在宅勤務など働き方の変化に伴い、スーツの着用機会が少なくなるなど、ビジネスアイテムの需要が減る一方、週末に夫婦やカップルで来店して、買い物自体を楽しむ顧客が増えている。そこで、同じブランドショップで男女ともに買い物を楽しめるゾーンを新設した。

2022年9月から2023年1月までに先行オープンした区画では、売上高前年比50%増と好調に推移。さらに、松屋カード会員の女性による売上高が前年比30%増と伸長しており、女性によるメンズアイテムの購買数も増えているという。

<松屋銀座の木村氏>

メンズ・レディース一体型のフロアにリニューアルしたことで、カップルや家族で来店してもアイテムが見やすく、ジェンダーレスに商品を選べることで、異性へのプレゼントも購入しやすい環境になった。複合型売場にしてアイテム数が増えたことで、店舗スタッフの知識・接客技術のスキルアップも見込める。

松屋 ショップMD部 MD三課 担当課長兼バイヤーの木村麻里氏は、「先行オープン区画での実績から、新しい売場作りが支持されていると考える。コロナ禍を経てビジネスアイテムの需要が大きく変わったため、紳士服の売上は今後、オーダーに特化して単価を上げるなどの方法で作っていく。百貨店の既存顧客である40~50代を取り込みつつ、新しいコーディネートを既に取り入れている若年層にも足を運んでもらえるようにしたい」と述べた。

<フロアマップ>

これまで紳士フロアとして営業してきた5階の約45%に当たる約1100m2区画を男女複合型アパレル売場として改装。同区画での売上目標は、同面積の売上高前年比70%増を見込む。

<全12ショップ展開>

全12ショップを展開し、このうち「エヴァム エヴァ」と「ドレステリア」は新規オープン。ほかユニセックス導入1店舗、既設1店舗、他フロアからの移設4店舗、レディース導入3店舗、ポップアップ1店舗が並ぶ。

<複合売場ならではのコーディネート提案>

「ボーダーレス」をテーマに、ファッションの一部やテイストを合わせることで2人1組のコーディネートを提案していく。アイテムや柄、色を部分的に合わせて2人のつながりや世界観を表現する「リンクコーデ」や、年齢や性別を問わず、パートナー・家族と着まわすことができる「シェアコーデ」など、現代ならではのファッションに身を包むことができる。

■松屋銀座
所在地:東京都中央区銀座3丁目6−1
営業時間:10時~20時(日曜または連休最終日は19時30分まで。8階レストランシティGINZAは11時~22時)

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