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コジマ/有明ガーデン店「家電が変われば、くらしも変わる」提案

2023年07月14日 17:49 / 店舗レポート

コジマは7月14日、東京・有明の商業施設「有明ガーデン」3階に、「コジマ×ビックカメラ有明ガーデン店」をオープンした。

<コジマ×ビックカメラ有明ガーデン店>

3月12日に閉店した「スポーツオーソリティアウトドアステージ有明ガーデン店」の跡地に出店した。

中澤裕二社長は、「湾岸エリアは、継続して発展している地域で、特に有明は、ホテル、劇場などが集合体となって、いろいろ可能性を持っている。近隣には、『南砂町SUNAMO店』『KAMEIDO CLOCK店』『江戸川店』があるが、湾岸エリアはカバーできてなかった。そのため、是非、出店したいエリアだった」と出店の経緯を説明した。

<中澤社長(左)と白川店長(右)>

白川店長は、「家電製品も単に機能を打ち出すのではなく、その家電があることで、どう生活が変わるのか?といったコトを前面に打ち出すようになっている。そこで、『家電が変われば、くらしも変わる』をストアコンセプトとして、お客様に、その家電を購入することで、どのように生活が変わるのかイメージできるような売場を目指した」と述べた。

東京臨海副都心エリアでは最大級となる大型家電専門店として、最新家電でくらしをより快適に、より便利に、より楽しくするための提案を強化。冷蔵庫、洗濯機、エアコン、調理家電、掃除機、照明器具、美容・健康家電、テレビ、レコーダー、デジタルカメラ、オーディオ、パソコン、スマートフォン、おもちゃ、ゲーム、リフォームなどを販売する。

<時短をテーマに調理鍋を提案>

有明ガーデン周辺にはタワーマンションがあり、共働き世帯が多いことに着目して、時短調理に着目した。例えば、電機調理鍋は「自分の時間も、家族の時間も喜ぶ」、炊飯器は「忙しい時でも、おいしさの味方。」、「いつものお米を変える一杯。」、コーヒーメーカーは「一杯が、上質なライフスタイルに。」、オーブンレンジは「毎日のことだから。」、「あなたでも、わたしでも。」をテーマに、商品ディスプレイを展開。具体的な生活シーンの中で、その家電がどのように役立つのか、イメージできる売場づくりに挑戦した。

<電子レンジのディスプレイ>

白川店長は、「ユニクロ、無印良品、ニトリなど商品価値をコトとして表現することに長けている企業のほか、大手家電メーカーのホームページなどを参考に、ディスプレイの言葉を店舗従業員と一緒に考えた。家電を購入した後に、本当に買って良かったと実感できる接客をしたい」と、コトを中心としたディスプレイの狙いを説明する。所得の高い顧客が多いこともあり、家事の負担を軽減する洗濯機や調理家電、最高のくつろぎ空間を演出する大型テレビ、仕事の効率を高めるハイスペックPCなどの品ぞろえを強化した。

<ペット家電コーナー>

また、商圏調査の結果、5世帯に1世帯はペットを飼っていることが分かったため、人とペットが一年中快適な空間で過ごすため、自動給餌器などペットに特化した家電を取りそろえたペット家電コーナーを設けた。

<双眼鏡コーナー>

有明ガーデンは、約7000席を有する「東京ガーデンシアター」、屋外イベントに対応した「有明ガーデンパーク」、「スポーツエンターテイメント広場」、劇団四季が運営する「有明四季劇場」が隣接している。そのため、演劇、ライブ、コンサートといったイベントを目的に来場する顧客が多く見込まれる。

<客席に応じた双眼鏡を提案>

そこで、イベント観覧の際に便利な双眼鏡、携帯電話関連のアクセサリーなども幅広く取り揃えた。双眼鏡コーナーでは、実際に座る客席に応じて、どの双眼鏡が適しているのか、「東京ガーデンシアター」の客席に基づいて提案している。

<ルミカライトも豊富に展開>

アイドルのコンサートを中心に、使用される暗闇で発光するルミカライトも豊富に展開。推しのアイドルに合わせてカラーを選べる品ぞろえとした。

<ワイヤレスイヤホンの対面型カウンター>

店舗周辺でランニングする人や通勤・通学で電車を使用する人も多いことから、ワイヤレスイヤホンホンの品揃えを強化。従業員が常駐する対面型のカウンターを導入し、専門の販売員が商品の試聴から案内まで、きめ細かく対応する。ワイヤレスイヤホンは250SKUを展開、うち80アイテムは、実際に視聴できる体験型売場を構築した。

<美容家電は家族でのシェアを提案>

美容家電は女性のニーズが高いが、近年では、男性でも美肌といったニーズがあることに着目、新たな提案として、美容家電では、家族でのシェアを提唱する。

<おもちゃは知育玩具を強化>

近隣には、子育て中のファミリー層が多いことに対応して、おもちゃコーナーは知育玩具を強化。地域一番の品ぞろえを目指した。

<認識した顔を自動で追いかけるカメラ>

また、ファミリー層向けの提案として、カメラに家族の顔を認識させると、認識した顔を自動で追いかけて撮影でき、家族で一緒に遊んでいる画像が録画できるカメラも取り扱う。

<ステルス家電のディスプレイ>

さらに、近年を注目を集める、家具のように見えるステルス家電も提案。テーブルのように見える冷蔵庫、写真立てのように見える充電器兼スピーカー、テーブルとしても使用できる空気清浄機、ゴミ箱に見えない手をかざすだけで扉が開くゴミ箱、椅子と組み合わせて使用するマッサージ器などを提案する。

<デジタルサイネージで店内販促を推進>

有明ガーデン店での新たな取り組みとして、お客におすすめ情報をタイムリーに伝えるため、店内8カ所に11台のデジタルサイネージを設置した。デジタルサイネージでは、長期保証などのサービスメニューやチラシなどのお得な情報を随時更新して案内する。

デジタルサイネージを活用することで、店内の告知物に使用する紙の削減にもつなげるほか、従業員の作業負担を軽減する。有明ガーデン店では、15人の正社員を配置しているが、店内販促物の設置作業を軽減することで、少人数の従業員数でも、十分な接客時間を確保できる体制を整える。

<接客端末>

さらに、冷蔵庫、洗濯機、電球、HDD・SSD売場の店内4カ所には簡単な質問に答えることで、お客の希望に沿った商品を紹介する接客端末を設置した。接客端末では、電球や無線ルーターなどの持ち帰り商品や、洗濯機などの大型商品についてお客の生活スタイルやニーズに合ったスムーズな商品選びをサポートするという。

<無印良品のラックと洗濯機>

<無印良品の家具と除湿機>

有明ガーデン店独自の取り組みとして、無印良品の旗艦店の一つである「無印良品 東京有明」とのコラボレーション売場を展開する。洗濯機の上部スペースを有効活用するラックや洋服の収納に活躍する充電式の除湿機と家具で、コラボレーションした。

かつてビックカメラとユニクロが新宿で展開した「ビックロ」のオープニングメンバーを務めた経験もある白川店長は、「同じ有明ガーデンに出店する店舗として、『無印良品 東京有明』の店長さんと情報交換をさせていただき、地域のニーズにあったコラボレーション売場を作れた。今後も店舗レベルの交流を深めて取り組みを進めていきたい」と語る。

<インフォメーションカウンター>

このほか、くらしをサポートする総合窓口としてインフォメーションカウンターを設置。購入前の相談や購入後の点検、デジタルサポートなどコジマならではのサービスメニューも用意する。また、インフォメーションカウンターでは、免税手続きにも対応する。

<フロアマップ>

中澤社長は、「有明ガーデン店は、これまで当社が出店したことのない、大きな可能性を秘めた立地に出店している。通常のSCのような来店客だけでなく、イベントでの集客、ホテルがあることによるインバウンド需要の取り込みも考えられる。コジマ全店の中で、売上上位30位に以内には入れる店舗になると期待している」と抱負を語った。

<有明ガーデンの配置図>

■コジマ×ビックカメラ 有明ガーデン店
所在地:東京都江東区有明2丁目18 有明ガーデン3階
営業時間:10時〜21時
駐車場台数:1800台(共用)
アクセス:ゆりかもめ「有明」駅から徒歩4分
店舗面積:約2261m2

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