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日本フードサービス協会/7月の外食産業売上35カ月ぶりに減

2019年08月27日 13:00 / 月次

日本フードサービス協会が発表した外食産業市場動向調査によると、外食産業の7月度売上状況は、前年同月比0.5%減と35カ月ぶりに前年を下回った。

<売上高と店舗数の伸び率の推移>
売上高と店舗数の伸び率の推移

7月は、梅雨明けが前年より大幅に遅れ、天候不順と低温が続いたことに加え、日曜日が1日少ない曜日周りの影響により、ファミリーレストランなどを中心に客足が落ち込んだ。季節メニューの投入やメニュー価格の改訂等で客単価は上昇傾向にあるものの、客数の減少により、全体の売上がダウンした。

ファーストフード業態の全体売上は1.4%像と前年を上回った。「洋風」は、お得なランチ商品や季節限定商品などが好調で客数・客単価ともにプラス、売上は2.4%増。「和風」は、長梅雨が客足に影響したが、付加価値のある季節メニューや定食メニューの好調で客単価が上昇、売上1.6%増だった。

「麺類」は、出店増と客単価上昇で売上2.6%増。「持ち帰り米飯・回転寿司」は、天候不順が持ち帰り米飯の客足に影響し、売上1.1%減、「その他」は、「アイスクリーム」が梅雨寒で販売が伸びず、売上は3.3%減となった。

ファミリーレストラン業態の全体売上は4.4%減と前年を下回った。「洋風」と「和風」は、一部で付加価値メニューへの支持が見られたものの、引き続き客数が振るわず、売上は「洋風」6.3%減、「和風」6.0%減と、前年を大きく下回った。

「中華」は、店舗増などで売上0.5%増、「焼き肉」も、長引いた梅雨が客数に影響し、売上は0.5%減と32カ月ぶりに前年を下回った。

パブ・居酒屋業態では、飲酒業態も、長梅雨による日照不足と低温により、本来なら繁忙期のビアガーデンを中心にマイナスの影響を受けた。店舗数減少の影響もあり、「パブ・ビアホール」は売上2.3%減、「居酒屋」は1.2%減となっている。

ディナーレストラン業態では、長梅雨や休日数減などの影響はあったものの、一部の高価格帯店の好調や、新店効果により、売上は2.1%増だった。

喫茶業態は、梅雨明け後に季節のドリンクメニューが好調に推移し、客単価が上昇、売上は3.7%増となった。

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