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コンビニ/8月、大手4社で売上増も客数は減少続く

2019年09月10日 17:10 / 月次

コンビニエンスストア各社が発表した8月の営業実績によると、既存店売上高の前年同月比はセブン-イレブン0.1%増、ファミリーマート0.9%増、ローソン0.0%増、ミニストップ0.6%増となった。

<コンビニ店舗イメージ>
コンビニ店舗イメージ

客数は、セブン-イレブン2.8%減、ファミリーマート2.1%減、ローソン3.1%減、ミニストップ1.8%減だった。

客単価は、セブン-イレブン3.0%増、ファミリーマート3.0%増、ローソン3.2%増、ミニストップ2.5%増となった。

■セブン-イレブン(2019年2月期:チェーン全店売上高4兆8988億7200万円)
既存店売上高は、前年同月比0.1%増、客数2.8%減、客単価3.0%増。

チェーン全店売上高2.4%増、店舗数は2万1017店。

既存店の売上高は3カ月ぶりに前年を超えた。客数は10カ月連続で減少したが、減少幅は先月の5.6%減から縮小した。一方で、客単価は10カ月連続で増加した。

チェーン全店売上高は2カ月ぶりに増加に転じた。

セブン&アイ・ホールディングス広報センターによると、「月の前半は梅雨明け後に、猛暑となり、冷たい麺、ソフトドリンク、ソフトクリームが売上を押し上げた。冷凍食品、チルドカップ麺のすみれ味噌ラーメンが好調だった。客数は、月後半の西日本中心に雨が多く、九州地方の大雨が影響した。一方で、客単価は大雨時に、牛乳、パン、冷凍食品の買上点数が上がるため、増加した。たばこの価格改定も客単価を押し上げた」という。

■ファミリーマート(2019年2月期:チェーン全店売上高2兆9828億5200万円)
既存店日商0.9%増、客数2.1%減、客単価3.0%増。全店売上高0.2%増となった。

出店58店、閉店22店、純増36店、合計1万5582店。

エリアフランチャイズは、沖縄326店、南九州398店、JR九州リテール201店、合計925店で、国内合計1万6507店だった。

月前半は気温上昇に伴い、ドライ飲料・アイスクリーム・酒等の季節性の強いカテゴリーが好調だった。月後半は天候が不安定な日が続き、夏型商材が伸び悩んだ。

一方、デザート・惣菜・カウンターコーヒーがけん引したことで、「中食」は前年並みの水準を確保、既存店日商は0.9%増と前年をクリアした。タバコの押し上げ影響を除くベースでも、前年並みをキープした。

7月にリリースした「ファミペイ」については順調にダウンロード数を伸ばし、8月末時点で350万ダウンロードを達成した。

デザートは、「スフレ・プリン」「香ばしいクッキーのクリームサンド(キャラメル)」などのケーキ類が引き続き好調。惣菜は、「お母さん食堂」シリーズのおかず・おつまみ惣菜が引き続き好調で、順調にアイテム数を増やしたことから、前年実績をクリアした。

カウンターコーヒーは、新型コーヒーマシンの導入が進んだことから、アイスコーヒーなどの売上が大きく伸長し、前年実績をクリアした。

■ローソン(2019年2月期:チェーン全店売上高2兆4245億4100万円)
既存店売上高(チケット・ギフトカード除く)0.0%増、客数3.1%減、客単価3.2%増。

全店売上高は2420億8100万円(4.4%増)、客数809人、客単価702円。平均日販は56万8000円。

出店71店、閉店は純粋47店、置換8店、合計55店で純増16店だった。

調理麺カテゴリーは、冷たい麺類が好調だったことなどにより前年を上回った。デザートカテゴリーは、「バスチー(バスク風チーズケーキ)」に新作「プレミアム バスチー」が加わり、オリジナル商品の販売が伸張したことなどにより、前年を大きく超えた。

ベーカリーカテゴリーでは、定番商品のリニューアルに加え、惣菜パンの販売が好調だったことなどにより、売上は前年を上回った。

チルド飲料カテゴリーは、ウチカフェの新商品の販売が好調だったことなどにより、前年を超えた。アイスクリームカテゴリーの売上は、ウチカフェ商品やフローズンパーティーの販売が伸長したことなどにより、前年を上回った。

日配食品や冷凍食品カテゴリーは、主に生活全般のニーズに対応する品ぞろえを継続的に強化していることにより、売上は前年を超えた。たばこは、既存店売上高前年比を1.0%弱押し上げる要因となった。

2019年6月末時点のローソングループ国内総店舗数1万4721店のうち、ナチュラルローソンは143店、ローソンストア100は780店。

ローソンストア100は、既存店売上高1.1%減、客数4.0%減、客単価3.0%増となった。出店はなく、10店を閉店した。

■ミニストップ(2019年2月期:チェーン全店売上高3337億4000万円)
既存店1店1日当たり売上高は46万5000円(0.6%増)、客数816人(1.8%減)、客単価571円(2.5%増)。

全店1店1日当たり売上高は46万5000円(3.6%増)。全店売上高は7.8%減となった。

出店3店、閉店3店、月末店舗数は1998店。

コンビニエンスストア商品では7月から開始した「単品おにぎり100円」により、おにぎりの販売数が約2倍に伸長し、前年を上回った。そのほか、「冷し麺5品30円引き」を行った麺類でも前年を超えた。その結果、単品おにぎりや麺類がけん引し、コンビニエンスストア商品全体でも前年を上回った。

店内加工ファストフードでは、新商品として「プレミアム和栗モンブランソフト」を発売した。「炭火焼鳥各種・豚ステーキ串10円引き」「フランクフルト100円セール」等の販売施策を積極的に実施した。

しかしながら、インストア米飯などが前年を下回ったため、店内加工ファストフード全体で前年を下回った。

■ニューデイズ(2019年3月期:売上高1242億円)
既存店売上高0.1%減、客数1.0%減、客単価0.9%増
全店売上高0.8%増、店舗数493店

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