総合スーパー/8月はイオン3.3%減、PPIH1.5%減、ヨーカドー0.1%減

2020年09月29日 15:40 / 月次

流通ニュースがまとめた総合スーパー主要3グループの月次営業情報によると、8月の既存店売上は、イオンリテール3.3%減、PPIH(国内リテール主要5社)1.5%減、イトーヨーカドー0.1%減となった。

<GMSイメージカット>
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■イオンリテール(2020年2月期:売上高2兆1925億円)
既存店3.3%減、全店8.8%減

イオンリテールでは、ファッションマスクが含まれる雑貨部門の既存店売上高前年比が約3割増と大きく伸長した。7月下旬から展開を開始した「マスクショップ」は8月下旬には約340店舗に拡大し、9月末には最大約400種類まで拡充、多種多様なニーズに対応する。

遠方への移動が減り、家の中や近隣で過ごす時間が増えたことにより、ゲームなどのホビー商品、自転車、スポーツ用品等のカテゴリーが好調だった。食品は内食需要により同102%と引き続き好調に推移した。お盆期間の需要商品だったデリカの大容量パックなどに代わり、生鮮食品や調味料等の普段使いの商品の売上が伸長した。

ネットスーパーは、需要の増加に対応して配送枠を拡大し前年同月比2割超の売上増加となった。店舗受取サービス実施店舗は8月末で計178店舗となり、取り扱い実績は先月比約5割増と更に伸長した。9月からは、ドライブスルー型の専用レーンやインターホンを設けて更に進化した「ドライブピックアップ!」の本格稼働を開始した。

■PPIH(2020年6月期:売上高1兆6819億円)
国内リテール主要5社
既存店売上1.5%減、客数5.2%減、客単価3.8%増、対象店舗数522店(土日休日1日増)
全店2.5%増、対象店舗577店

主要5社は、ドン・キホーテ、ユニー、長崎屋、UDリテール、ダイシン百貨店。

当月は梅雨明け以降、全国的に気温が一気に高くなり夏本番の晴天となる日が続いた。降水量が少なく、連続猛暑日記録を更新する地域もあった。

梅雨明けが前年より遅かったことから、夏物季節商品が軟調なスタートとなった。お祭りなど夏休みシーズンの屋外イベントや旅行及び帰省の自粛に伴って、外出のための消費が苦戦した。

一方、郊外店舗における生活必需品のニーズは底堅く、駐車場を備える郊外ロードサイド店舗の貢献度が高まった。

8月末時点でmajicaアプリ会員獲得数が累計400万人を突破した。2020年は会員獲得が加速しており、8カ月間(1月~8月)で100万人の会員を獲得した。

■ドン・キホーテ(2020年6月期:売上高1兆415億円)
既存店売上高9.0%減、客数9.5%減、客単価0.6%増、対象店舗数319店

全店売上高6.0%減、家電製品0.1%減、日用雑貨品11.0%減、食品0.3%増、時計・ファッション用品17.4%減、スポーツ・レジャー用品7.3%増、総店舗数341店

免税売上高の蒸発(押下げ:6.5pポイント)は継続しているが、加工食品などの生活必需品が堅調となった。気温の上昇によって、季節家電やかき氷機など暑い夏を快適に過ごすための消費が喚起された。花火や人気漫画の関連グッズが伸長したほか、インドアスポーツ用品が好調となった。

■ユニー(2020年6月期:売上高6548億円)
既存店(142店)売上高7.5%増、客数0.5%増、客単価7.0%増
衣料品7.9%減、住居関連品8.9%増、食品10.1%増
全店(147店)売上高6.0%減

衣料品全体は苦戦したが、ホームウェアが健闘した。住居関連品は、エアコンなどの季節家電やゲーム機が好調となった。食品は、酒類、菓子類が伸長したことに加えて、精肉などの生鮮食品が2ケタ増となった。

■イトーヨーカ堂(2020年2月期:売上高1兆1851億円)
既存店総売上高(SC計)0.1%減、商品売上高5.3%増、客数4.0%減、客単価9.8%増、テナント10.0%減
全店総売上計5.5%減、うち商品売上3.3%減、テナント他10.6%減

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