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ファミリーレストラン/外出自粛響き8月既存店売上高5社そろって減

2020年09月29日 15:00 / 月次

ファミリーレストラン主要5社が発表した8月の月次営業情報によると、既存店売上高はすかいらーく26.8%減、サイゼリヤ28.5%減、セブン&アイ・フードシステムズ27.4%減、ジョイフル20.9%減、ロイヤルホスト18.8%減と、新型コロナウイルス感染防止のための外出自粛の影響が続き、各社前年同月に比べ減少した。

客数は、すかいらーく30.9%減、サイゼリヤ29.8%減、セブン&アイ・フードシステムズ33.6%減、ジョイフル24.6%減、ロイヤルホスト27.3%減だった。

客単価は、すかいらーく5.9%増、サイゼリヤ1.8%増、セブン&アイ・フードシステムズ9.3%増、ジョイフル4.9%増、ロイヤルホスト11.7%増となっている。

■すかいらーく(2019年12月期:売上高3753億円)
既存店売上高は26.8%減、客数30.9%減、客単価5.9%増。全店売上高25.9%減。

8月末店舗数はグループ計3222店。

8月度上旬は7月後半からの新型コロナウィルス感染拡大の影響が継続し、売上は弱含みで推移したものの、下旬からは回復基調になった。

各自治体からの要請に従い、新型コロナウイルス感染拡大防止のため営業時間を短縮したことで、売上にマイナス影響だった。猛暑によるシニア層の外出控えや、家族での遠出や帰省を控える傾向が強く、移動の際の休憩など「立ち寄り需要」が減少したことで、売上にマイナス影響があったという。

8月に入り気温の高い日が続き、夏の需要取り込みのため導入したガストの「冷やし麺」やバーミヤンの「冷やし中華」、「冷やし担担麺」の販売が好調だった。

外食をする際は、何を食べるのか明確な目的を持って来店する顧客が増えていることに対応し、藍屋と夢庵の一部店舗で寿司の販売を開始。グラッチェガーデンズでは、テイクアウトピザを500円で販売する実験を都内1店舗で開始した。最安値のピザテイクアウト拠点としての拡大を目指す。

デリバリー前年比約39%増、テイクアウトは前年比約2.4倍となっている。

■サイゼリヤ(2019年8月期:売上高1565億円)
既存店売上高28.5%減、客数29.8%減、客単価1.8%増。店舗数1031店。

全店売上高29.2%減、客数30.5%減、客単価1.8%増。店舗数1080店。

休業21店、閉店2店だった。

8月の既存店売上高は、土日祝祭日による日数が、前年同月よりも1日多かったことが、2%ポイント程度プラスに影響したという。

「テイクアウト客数=テイクアウト売上高÷イートイン平均客単価」に基づき算出した客数を、テイクアウトによる客数として加味している。

■セブン&アイ・フードシステムズ(2020年2月期:売上高743億円)
デニーズ
既存店売上高27.6%減、客数33.6%減、客単価9.3%増。

全店売上高26.4%減。

■ジョイフル(2019年6月期:売上高728億円)
既存店売上高20.9%減、客数24.6%減、客単価4.9%増。

全店売上高22.3%減、客数25.9%減、客単価4.9%増。

出店0、退店23店、舗数合計683店。

■ロイヤルホールディングス(2019年12月期:外食事業626億円)
ロイヤルホスト
既存店売上高18.8%減、来客数27.3%減、客単価11.7%増。

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