流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





イオン/前年コロナ禍の反動で、2月は全業態で既存店前年割れ

2021年03月10日 15:40 / 月次

イオンが3月10日に発表した2月度の主な連結各社の月次売上高によると、既存店売上高(前年同期比)は、総合スーパーのイオンリテール3.9%減、イオン北海道3.0%減、イオン九州0.2%減だった。

また、スーパーマーケットのマックスバリュ東海2.1%減、マックスバリュ西日本2.4%減となった。ミニストップは5.0%減だった。ドラッグストアのウエルシアホールディングスは7.8%減で、4カ月ぶりに前年割れとなった。

<主な連結各社の月次売上高前期比伸び率一覧>
主な連結各社の月次売上高前期比伸び率一覧

前年2月は閏年のため営業日数が1日多かったことに加え、新型コロナウイルス感染拡大による不安が広がったことに伴うマスク、除菌剤やトイレットペーパー、おむつなどの需要の急増、休校・外出自粛の要請に伴う食品需要の急増があり、今年2月はそれらの反動の影響があった。

総合スーパーのイオンリテールでは、上記に加えて、外出に関連する商品の売上影響が続いた一方で、食品部門については、1月に発出された緊急事態宣言において飲食店に対して営業時間短縮が要請されたこともあり、イエナカ需要を追い風に好調な売上を維持してきたリカー、農産、水産、畜産などに加えて、デリカ部門の売上が伸長した。

これらの結果、28日までの同日数での対比では、概ね前年並みの売上実績となった。スーパーマーケット事業各社も同日数での対比では概ね前年並みだった。ヘルス&ウエルネス事業のウエルシアホールディングスにおいても、冒頭に記載の反動影響があったものの、ほぼ想定通りの実績となった。

イオンリテールは2020年3月1日付で、東北エリアの食品事業などをイオン東北(旧マックスバリュ東北)に移管した。2020年7月から、既存店前期比は移管後に一部残った東北事業部を含めた7カンパニーの実績としている。

イオン北海道は2020年3月1日付で、マックスバリュ北海道を吸収合併し、マックスバリュ東海は2019年9月1日付で、マックスバリュ中部を吸収合併している。イオン九州は2020年9月1日付けで、マックスバリュ九州と合併した。

関連記事

月次 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧