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日本フードサービス協会/7月の外食売上14.2%増、夏メニューが好調

2023年08月25日 15:42 / 月次

日本フードサービス協会が発表した外食産業市場動向調査によると、外食産業の7月度売り上げ状況は、前年同月比14.2%増となった。

7月度 売上高前年同月比
全体 14.2%増
ファストフード 10.9%増
ファミリーレストラン 17.5%増
パブ・居酒屋 29.5%増
ディナーレストラン 21.1%増
喫茶 22.3%増

コロナの5類移行後は各地で花火やお祭りなどのイベント再開で人流回復が進み、インバウンドの回復と相まって、7月の外食需要は堅調に推移した。九州などで豪雨の影響を受けたものの、関東などでは好天が続き、全国の平均気温がこの100年余で最高を記録するほどの暑さの中、夏の季節メニューが好調だった。

2019年比12.6%増は、相次ぐ客単価の上昇と2019年7月が長雨低温で売り上げ不調だったことが背景にあるという。

ファストフード業態は全体売り上げは10.9%増、コロナ禍前の2019年対比では24.4%増となった。

「洋風」は、季節メニューや新商品、コールドドリンクが好調で、売り上げ7.3%増。「和風」は、定番商品の堅調と土用の丑(うし)のうなぎ需要もあり、売り上げ14.8%増。「麺類」は、冷たい新商品が若年層や女性を中心に好評で、売り上げ19.2%増。「持ち帰り米飯/回転ずし」は、「回転ずし」が都心部でのインバウンド回復もあり、売り上げ8.3%増。「その他」は、「カレー」が都心部の繁華街店舗で売り上げが回復、「アイスクリーム」は気温上昇で夏季キャンペーンが好調、売り上げ15.7%増となった。

ファミリーレストラン業態は、全体売り上げは前年比17.5%増、2019年比は4.2%増となった。

7月は、気温の上昇で冷たいメニューが好調。「洋風」は、半額クーポンなどで客数が伸び、売り上げ18.7%増。「和風」は、土用の丑のうなぎ需要もあり、売り上げ18.4%増。「中華」は、夏季フェアの中で特に辛いメニューが好調で、売り上げ12.7%増。「焼き肉」は、駅近繁華街の小規模店でも集客が回復し、売り上げ16.5%増となっている。

「パブ・居酒屋」は、気温上昇に伴う夏季キャンペーンもあり、ビール販売が好調。人流回復やインバウンド客の増加で、コロナ第7波の影響を受けた昨年7月との対比では売り上げ29.5%増となったが、依然として店舗減少が影響し、2019年比では29.8%減となった。

ディナーレストラン業態では、客単価の高いインバウンド客の回復が続いており、売り上げは21.1%増、2019年比では1.8%減。気温上昇に伴い、SCなど商業施設立地の店舗は好調も、一部の路面店では猛暑日など気温の高い日中に客足が鈍りがちだったという。

喫茶業態は、 猛暑日には一部で客足の鈍りがあったが、観光地、ターミナル、オフィス街立地の商業施設などで人流の回復が見られ、売り上げは22.3%増、2019年比では0.5%増となった。

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