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日本フードサービス協会/11月の外食売上9.8%増

2023年12月25日 14:59 / 月次

日本フードサービス協会が発表した外食産業市場動向調査によると、外食産業の11月度売り上げ状況は、前年同月比9.8%増、2019年比で9.7%増となった。

11月度 売上高前年同月比
全体 9.8%増
ファストフード 8.0%増
ファミリーレストラン 12.3%増
パブ・居酒屋 11.4%増
ディナーレストラン 13.6%増
喫茶 13.9%増

客数は4.5%増、客単価は5.1%増だった。

11月は、コロナ禍後の消費者の外食意欲が継続して回復しており、忘年会シーズンに向けて宴会需要が徐々に増加、加えてインバウンド需要も好調に推移した。

特に人の集まる駅前立地など繁華街の店が好調だった。しかし引き続く物価高の中、消費者の節約志向も強まっており、一部では値下げをアピールする価格政策に戻って集客を図るところも見られたという。

ファストフード業態は、売り上げ8.0%増、19年比では売り上げ21.5%増となった。「洋風」は、客数が前年を下回っているものの、期間限定メニューなどの好調と客単価の上昇で、売り上げは堅調、5.2%増。「和風」は、引き続き定番の冬季メニューが好調で、売り上げ14.0%増となった。

「麺類」も冬季限定メニューなどが好調で13.1%増「持ち帰り米飯/回転寿司」は、「回転寿司」が都市中心部の店舗の好調に支えられ、売り上げ2.9%増となっている。「その他」はアイスクリーム、カレーともにキャンペーンメニューが好調で、売り上げ14.5%増だった。

ファミリーレストラン業態は、売り上げ12.3%、売り上げ112.3%、19年比では売り上げ2.1%、売り上げ112.3%、19年比では売り上げ102.1%となった。「洋風」は、サイドメニュー、アルコール類を値下げしたところが集客好調で、売り上げ12.1%増。「和風」は、インバウンドの予約や少人数の会食が増えて、売り上げ11.7%増。「中華」は、値上げしても集客は変わらず好調で、売り上げ14.6%増。「焼き肉」は、都心部の店舗と食べ放題業態の好調などで、売り上げ11.4%増となった。

「パブ・居酒屋」の売り上げは11.4%増、19年比で33.5%減となった。一方、宴会の件数は増加しているものの、コロナ禍前のような大規模な宴会はまだ戻っていないという。

ディナーレストラン業態は、紅葉シーズンの観光地や都市部の店はインバウンド需要もあり好調で、売り上げ13.6%増となった。

喫茶業態は、オフィスや観光地などで人流が回復し、売り上げ13.9%増。出社する社員の増加とともに駅前やビジネス立地の回復が見られた。

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