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日本フードサービス協会/10月の外食売上8.8%増

2023年11月27日 14:33 / 月次

日本フードサービス協会が発表した外食産業市場動向調査によると、外食産業の10月度売り上げ状況は、前年同月比8.8%増、2019年比で16.6%増となった。

10月度 売上高前年同月比
全体 8.8%増
ファストフード 7.3%増
ファミリーレストラン 10.4%増
パブ・居酒屋 12.0%増
ディナーレストラン 10.7%増
喫茶 15.3%増

10月は、天候に恵まれ晴れの日が多く、人流の回復傾向が続いている。円安の影響で訪日外国人客数がコロナ禍以降で初めて2019年比を上回り、全体の売り上げを押し上げた。

2019年10月は消費増税、大型台風の直撃で売り上げが低調だったため、2019年比では大きく伸びている。

ファストフード業態の全体売り上げは7.3%増、コロナ禍前の2019年対比では27.0%増となった。

「洋風」は、前月からの季節限定メニューが好評で、価格改定による単価上昇もあり、売り上げ4.7%増。「和風」は、定番の季節メニューが好評で、売り上げ13.2%増。「麺類」は、手頃な価格帯の店では平日、夜間ともに集客好調で売り上げ12.2%増だった。

「持ち帰り米飯/回転ずし」は、「回転ずし」で少量販売や手頃なランチセットなどの工夫が見られ、売り上げ2.5%増。「その他」は、比較的気温の高い日が多く「アイスクリーム」のハロウィーンキャンペーンが好調、売り上げは11.9%増となった。

ファミリーレストラン業態の全体売り上げは10.4%増、2019年比は11.0%増となり、いずれの業種でも2019年を上回った。

価格訴求のクーポンやメニューが集客に寄与し、「洋風」は売り上げ11.3%増、「和風」はインバウンド需要の高まりもあり、売り上げ10.8%増「中華」は、価格改定を行うも客数は継続して好調を維持し、売り上げ11.7%増「焼き肉」は、一部で店舗減・売り上げ減が見られるものの、客単価の上昇で売り上げは5.1%増だった。

「パブ・居酒屋」は、天候が安定し、気温も高めに推移したことで、ビール販売が好調。店舗数削減が続いているが、団体や深夜の利用が少しずつ回復し、客数・客単価の上昇により売り上げは前年比12.0%増、2019年比で28.6%減となっている。

ディナーレストラン業態は、円安が続くなかで、特に観光地のインバウンド集客が好調で客数と客単価を押し上げ、売り上げ10.7%増、2019年比で3.4%増となった。

喫茶業態は、オフィス街や観光地などで人流が戻ってきており、売り上げ15.3%増、客数5.9%増、客単価8.8%増と回復傾向にある。

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