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大手百貨店/23年12月売上高三越伊勢丹13.1%増、H2Oは12.3%増

2024年01月04日 16:36 / 月次

三越伊勢丹ホールディングスJ.フロントリテイリングエイチ・ツー・オーリテイリング高島屋、そごう・西武は1月4日、2023年12月の売り上げ速報を発表した。

社名 売上高前年同月比
三越伊勢丹 13.1%増
J.フロントリテイリング 7.2%増
H2Oリテイリング 12.3%増
高島屋 7.5%増
そごう・西武 0.0%

三越伊勢丹前年同月比13.1%増、J.フロントリテイリング(百貨店事業合計)7.2%増、エイチ・ツー・オーリテイリング(阪急阪神百貨店全店計)12.3%増、高島屋各店計(国内百貨店子会社含む)7.5%増、そごう・西武10店計0.0%だった。

各社ともに、引き続き高額品、インバウンドが好調で、クリスマス商戦の盛り上がりも売り上げを押し上げた。

■三越伊勢丹HD(2023年3月期売上高:4874億円)
伊勢丹新宿本店店頭前年同月比13.7%増、三越日本橋本店店頭9.3%増、三越銀座店23.0%増などで、三越伊勢丹計13.1%増だった。

札幌丸井三越4.9%増、仙台三越1.9%増、静岡伊勢丹3.0%減、名古屋三越5.8%増、広島三越7.1%減、松山三越4.3%減など、国内グループ百貨店計は5.9%増となり、国内百貨店計は10.3%増となっている。

両本店を中心に、引き続き高付加価商品の売り上げが伸びた。両本店・三越銀座店の3店舗共に、6カ月連続で2018年度を上回る実績で推移している。

伊勢丹新宿本店・三越日本橋本店では、冬物衣料品ではジャケット、セーター、雑貨ではハンドバッグ、財布、靴、宝飾、化粧品の売り上げが伸びた。

独自性の高いイベント開催も集客につながり、売り上げをけん引。また、伊勢丹新宿本店ではラグジュアリーブランド、デザイナーズブランドを中心に春夏の新作も好調な動きを見せているという。

免税売り上げは11月に続き、国内百貨店計(既存店)で単月の過去最高売上高を大きく更新。全体傾向と同様にラグジュアリーブランドのハンドバッグ、 財布、宝飾・時計、化粧品など高付加価値商品への関心が高いとしている。

■J.フロントリテイリング(2023年2月期総額売上高:9987億円)
大丸松坂屋百貨店合計の売上高は前年同月比7.2%増、博多大丸、高知大丸を含めた百貨店事業の合計売上高は7.2%増だった。

12月度の売上高は、訪日外国人売り上げの好調もありラグジュアリーブランドや化粧品が好調。また、菓子・レストランなどクリスマス、年末年始に関する売り上げも伸長した。

店舗別では、15店舗中11店舗が前年実績を上回っている。心斎橋店、札幌店は、訪日外国人売り上げの好調などにより、対前年同月比2割超の増加となっている。

大丸松坂屋百貨店合計の免税売上高(速報値)は、対前年167.5%増(客数157.7%増、客単価3.8%増)。2カ月連続で月度最高売り上げを更新した。

■エイチ・ツー・オー リテイリング(H2O)(2023年3月期売上高:6280億円)
百貨店事業の全店計の売上高は、前年同月比12.3%増となった。内訳は阪急本店15.1%増、阪神梅田本店11.7%増、支店計8.5%増。

12月は、コロナによる制限のない年末年始で、ギフト、インバウンドが好調だった。免税売上高は、7カ月連続で単月として過去最高を更新。来店客数も順調に推移している。

お歳暮は節約志向や店頭予約の日数短縮などのため、実績を下回った。クリスマスケーキの予約は10%増、おせちは2%増と伸びた。

阪急本店は、気温上昇などの影響で、冬物ファッションがやや低調だったが、ギフトやインバウントが売り上げを押し上げた。

クリスマスギフトも好調で、12月24日は初売りも含めて2023年の単日として最大の来店客数だったという。

100万円以上の高額品の売上高は、前年の約1.3倍と高い伸びを示した。

■高島屋(2023年2月期営業収益:4434億円)
高島屋国内百貨店既存店計は10.1%増、岡山高島屋、岐阜高島屋、高崎高島屋を含めた国内百貨店計は7.5%増だった。

12月度の売上高は、国内顧客は、年末年始の外出機会の増加に伴い、化粧品やジャケット、ワンピースなどに動きが見られた。また、インバウンドは、高額品を中心に単月で過去最高を更新した。

免税売上高は前年同月比111.2%増、2019年同月比90.4%増となった。

店舗別売上高では、大阪店、京都店、泉北店、日本橋店、横浜店、新宿店、玉川店、岡山店が前年を上回った。

商品別売上高(同社分類による14店舗ベース)では、紳士服、紳士雑貨、婦人服、婦人雑貨、特選衣料雑貨、宝飾品、 子供情報ホビー、スポーツ、美術、サービスが前年実績を超えている。

■そごう・西武(2023年2月期営業収益:1854億円)
そごう・西武10店の既存店売上高は前年同月並み、西武池袋本店は3.6%増となっている。

12月は、スキンケア・メーキャップ商品がともに好調を継続。化粧品は9%増となった。

婦人雑貨全体でも、2%増と前年を上回っている。

暖冬で伸び悩んだ重衣料も月後半の気温低下で復調傾向にあり、婦人服1%減、紳士スポーツ5%減。プレステージブランドは5%増となった。

クリスマス商戦が好調だった食品は、前年同月並みだった。

免税利用売り上げ・客数も増加傾向で、売り上げ70%増、客数90%増となっている。

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