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J.フロント/3~11月営業利益52.6%増、免税売上好調・PLAZA売却

2023年12月26日 17:36 / 決算

J.フロントリテイリングが12月26日に発表した2024年2月期第3四半期決算によると、売上収益2865億6200万円(前年同期比11.5%増)、営業利益306億7700万円(52.6%増)、税引前利益298億4800万円(62.0%増)、親会社に帰属する当期利益216億400万円(46.3%増)となった。

J・フロントリテイリング

社会・経済活動は一段と正常化、免税売上高の伸長も加わり、増収増益を計上した。

9~11月は事業利益増に加え、SLH社の株式譲渡などにより、営業利益、四半期利益ともに大幅な増益となった。

百貨店事業は、売上収益1684億2800万円(10.9%増)、営業利益165億5500万円(154.3%増)。

堅調な富裕層マーケットに対応した戦略・施策が奏功。上期に続き、外商・免税売り上げが伸長したことなどから増収増益となっている。

店舗別では、訪日外国人売り上げが好調な大丸心斎橋店や大丸京都店に加え、ターミナル立地の大丸東京店、大丸札幌店において入店客数、売り上げが大きく改善している。

SC事業の業績は、売上収益425億7600万円(7.4%増)、営業利益86億5400万円(22.1%増)。

これまで推進してきた基幹店を中心とする戦略改装や全店統一企画のプロモーションの効果、渋谷PARCO、心斎橋PARCOをはじめとする訪日外国人観光客の来店増などにより、入店客数、テナント取扱高ともに増加したことなどから増収。営業利益は売上収益の改善に加え、保有資産の売却益などにより増益を計上している。

デベロッパー事業の業績は、売上収益508億3600万円(25.6%増)、営業利益30億8900万円(33.2%増)。

売上収益は、主にJ・フロント建装でのホテル内装・百貨店改装工事の受注増、パルコスペースシステムズの工事受注増等により増収となった。

営業利益は、これらに加え現在推進中の「(仮称)心斎橋プロジェクト」において、共同出資する特定目的会社へ不動産所有持ち分を売却したことなどにより増益となっている。

決済・金融事業の業績は、売上収益98億3400万円(1.3%増)、営業利益20億3500万円(30.8%減)。

売上収益は、主に百貨店や外部加盟店での取扱高増による加盟店手数料が増加した一方、年会費の減少やポイント交換の増加に伴う費用増により、増収だった。

一方、営業利益は、国際ブランド手数料の増加やグループカードの集約化など事業基盤の拡大に向けた投資費用、人件費等の増加に加え、カード不正利用の増加などにより、減益となっている。

通期は、売上収益4055億円(12.7%増)、営業利益400億円(109.9%増)、税引前利益385億円(128.2%増)、親会社に帰属する当期利益270億円(89.6%増)を見込んでいる。

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