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日本フードサービス協会/1月の外食売上9.6%増、消費は二極化

2024年02月27日 10:15 / 月次

日本フードサービス協会が発表した外食産業市場動向調査によると、外食産業の1月度売り上げ状況は、前年同月比9.6%増、2019年比で13.5%増となった。

1月度 売上高前年同月比
全体 9.6%増
ファストフード 8.9%増
ファミリーレストラン 10.7%増
パブ・居酒屋 10.1%増
ディナーレストラン 12.0%増
喫茶 10.5%増

客数は5.2%増、客単価は4.2%増だった。

1月は、元日に能登半島地震があり、一部で宴会のキャンセルや観光の自粛が見られたが、主として人口の多い地域がけん引した。

年末から引き続き外食需要はおおむね堅調、訪日外国人のインバウンド需要も都市部や人気の観光地を中心に好調に推移している。

新型コロナの「5類」移行後初めての正月は、「ハレ的」な会食で一定の需要が継続した一方、消費者の間ではよりバリューを感じられる外食の選択が進み、利便性や費用対効果(コストパフォーマンス)が優れているメニューへの支持も強いという。

ファストフード業態は好調が継続し、売り上げ8.9%増、2019年比売り上げは28.6%増となった。

「洋風」は、価格改定による客単価上昇のうえに、お得キャンペーンの効果も加わり、売り上げは8.1%増。「和風」は、CMの販促効果もあり、カレーや季節メニューが好調で、売り上げ13.3%増。「麺類」は、繁華街や大型商業施設で客足が回復し、12.5%増。「持ち帰り米飯/回転ずし」は、大都市圏の「回転ずし」が正月需要で、売り上げ2.9%増。「その他」は、「アイスクリーム」が全国的に暖冬傾向の中で客数が増え売れ行き好調、売り上げ9.0%増となっている。

ファミリーレストラン業態は、全体売り上げ10.7%増、2019年比では売り上げ3.2%増だった。

新年の会食需要に合わせた高価格帯商品の好調とともに、価格据え置きのバリュー商品やクーポン利用も集客に貢献し、「洋風」は売り上げ9.9%増。「和風」は、引き続きインバウンド需要が好調で売り上げ13.0%増。「中華」は、年始のお客様感謝キャンペーンが奏功し、売り上げ11.1%増。「焼き肉」は、食べ放題の店舗が引き続き好調、また一部店舗では観光地のインバウンド需要が伸び、売り上げ9.7%増と好調をキープしている。

「パブ・居酒屋」は、忘年会需要が大きく伸びた前月の反動と、能登半島地震に衝撃を受けた消費者マインドにより、成人の日以降の平日は集客に苦戦したところもあったが、月末にかけてオフィス街立地の店を中心に中小規模の法人宴会が戻り、売り上げは10.1%増、2019年比で34.3%減だった。

ディナーレストラン業態は、 関西では能登半島地震の影響で宴会のキャンセルが一部で見られたが、他の地域ではインバウンド需要が堅調に推移し、売り上げ12.0%増、2019年比1.6%減となっている。

喫茶業態は 、都心部のオフィス、商店街、観光地などでは集客が堅調で、売り上げは10.5%増、2019年比0.2%減。

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