カジュアル衣料5社/5月既存店はユニクロ13.1%増、ライトオンは11.8%減
2025年06月12日 10:35 / 月次
カジュアル衣料5社の5月度の営業概況によると、既存店売上はユニクロ13.1%増、しまむら2.9%増、アダストリア4.2%増、ハニーズ0.5%増、ライトオン11.8%減となった。ライトオン以外は増収で、中でもユニクロは2桁増収だった。
5月 | 既存店売上高前年同月比 | 全店売上高前年同月比 |
ユニクロ | 13.1%増 | 15.5%増 |
しまむら | 2.9%増 | 2.9%増 |
アダストリア | 4.2%増 | 8.4%増 |
ハニーズ | 0.5%増 | 1.0%増 |
ライトオン | 11.8%減 | 31.7%減 |
■国内ユニクロ事業(2024年8月期:売上高9322億円)
既存店(721店)+Eコマースの売上高13.1%増、客数12.5%増、客単価0.5%増
直営店(791店)+Eコマースの売上高15.5%増、客数14.7%増、客単価0.7%増
出退店は、出店1店、退店0店
5月はゴールデンウィーク商戦や感謝祭が盛況だったことに加え、通年商品や新商品を打ち出し、販売が好調だったことで、既存店売上高は大幅増収となった。
■しまむら事業(2025年2月期:売上高6353億円)
既存店売上2.9%増
全店売上2.9%増、客数1.8%増、客単価1.2%増
出店0、退店1、月末店舗数1416店
後半に気温が高く推移したことで、婦人・子供のアウター衣料、肌着・服飾雑貨が売上を伸ばした。アウター衣料は「ヘビロテ Tシャツ」や「FIBER DRY UVパーカ」が好調。肌着・服飾雑貨では、気温の上昇に伴い「超COOLインナー」や「超COOLネックカバー」などの夏物需要が高まり全体の売上をけん引した。
■アダストリア(2025年2月期:売上高2931億円)
既存店売上高4.2%増、客数1.7%増、客単価2.5%増
全店売上高8.4%増、客数8.0%増、客単価0.4%増
出店3、退店1、月末店舗数1322店
気温の上昇に伴い夏物商品の販売が好調に推移し、5月14~22日に実施した会員向け20%ポイント還元キャンペーンも売上の伸長に寄与した。昨年に比べ休日が1日多かったことで、既存店前年比に1.8ポイントのプラス影響があったと試算。
■ハニーズ(2024年5月期:売上高565億円)
既存店売上高0.5%増、客数1.0%減、客単価1.5%増
全店売上高1.0%増、直営店客数0.6%減、直営店客単価1.8%増
出店0、退店0、月末店舗数872店
前半は気温が低く推移し、羽織物と春物の消化が進んだ。後半からは夏物の動きが良かった。商品では、カットソー、ブラウス、ジャケットが売れ筋となった。
■ライトオン(2024年8月期:売上高388億円)
既存店売上高11.8%減、客数13.5%減、客単価2.0%増
全店売上高31.7%減、客数34.0%減、客単価3.5%増
出店0、退店4、月末店舗数250店
上旬はゴールデンウィークに向けて投入したお買い得商品とクーポン施策が奏功し、客数改善により売上は底堅く推移。下旬は夏物商品の品ぞろえに課題を残したほか、EC売上の低調さが加わり、既存店売上高は2桁減収となった。
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