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ひらまつ/10年間を目途に、ホテル事業300億円に

2016年08月25日 15:59 / 店舗経営

レストラン・カフェを運営するひらまつは8月25日、夏に新規参入したホテル事業で、10年間を目途に店舗数15店~20店程度、売上高で300億円の規模を目指すと発表した。

<陣内社長>
陣内社長

陣内孝也社長が同日、都内で開いた記者会見で明らかにした。

2015年5月にホテル事業への参入を発表しており、2016年7月15日、三重県志摩市に初のホテル「THE HIRAMATSU HOTELS&RESORTS KASHIKOJIMA」をオープンしている。

2015年5月の段階では、関東地区の九段北と関西地区の京都にレストランを、関東地区の箱根、熱海、中部地区の志摩に小規模滞在型ホテルをそれぞれ出店する計画を掲げており、2つのレストランと3つのホテルの総投資額は32億5000万円、ROI(投資収益率)は27.5%を想定している。

陣内社長は、「ヨーロッパでは、おいしい料理を食べるために、郊外のレストランへ車で2、3時間かけて出向き、宿泊を伴って食事を楽しむオーベルジュという文化がある。当社は、フレンチレストラン、イタリアンレストランの運営を中心に成長してきた会社であり、20年以上前からホテル事業への参入を検討していた」と語る。

総資産1億円以上の富裕層をターゲットにしたスモールラグジュアリーホテルを運営するもので、10室から20室程度のホテルを出店する計画だ。

訪日外国人需要については、「まず、日本国内のお客様が満足できるホテルを作ることを目標としている。訪日外国人の方の需要もあるが、ホテルへの参入は日本のお客様へ新たなサービスを提供する取り組みとして開始している。ホテル運営のノウハウを蓄積しながら、訪日外国人の方への対応を考えていきたい」という。

志摩市のホテルは、土地面積1万4256.50m2、計画延床面積1668.22m2で、既存の企業の保養所をリニューアルした。

客室は8室で、夕食・朝食付きで、一泊一人6万5000円~8万円のプラン。目標売上高は開店翌期で2億4000万円を計画している。

10月27日には、熱海に出店。土地面積1万1079.84m2、計画延床面積1560.76m2で、客室14室を展開。

夕食・朝食付きで、一泊一人8万7000円~11万2000円のプラン。目標売上高は開店翌期で5億円を計画する。

12月27日には、箱根町仙石原に出店。都市面積6623.24m2、計画延床面積2270.10m2で、客室14室を展開。目標売上高は開店翌期で5億円を計画する。

2018年夏には、沖縄への出店も計画しており、今後、軽井沢、仙台、広島、北海道、鹿児島、宮崎へと展開する考え。

まずは、富裕層に向けて、最高レベルのホテルを目指すが、ホテルのオペレーション・サービスなどブランドが確立すれば、より多くの人が利用できるホテルの運営も想定する。

将来的には、客室数50室程度で、スモールラグジュアリーホテルよりも手軽に利用できるホテルの開発も目指す。

陣内社長は、「食を主体にし、おもてなしをするホテルブランドを構築する。人と食事をする大切な時間が少なくなっている中で、レストラン事業で養ってきた料理に対するこだわり、サービスを打ち出し他のホテル事業者にない泊まれるレストランを目指す」と語った。

■THE HIRAMATSU HOTELS&RESORTS
http://www.hiramatsuhotels.com/

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