サザビーリーグは9月22日、有楽町の東京国際フォーラムに、ニューヨーク発のハンバーガーレストラン「Shake Shack」の日本3号店「シェイクシャック東京国際フォーラム店」をオープンする。
オープン前日のイベントで取材に応じた角田良太社長は「2020年までに首都圏で10店を出店する計画に変更はない。ブランドイメージを重視した立地へ出店するため、数ありきの出店はしない。今回は、素晴らしい立地への出店機会を得ることができた」と語った。
シェイクシャックは、ニューヨーク発の新興ハンバーガーブランドで2001年、地元の公園再生プロジェクトの一環として、公園改修の資金を集めるホットドックの屋台として始まった。
2004年にマディソン・スクエア公園に1号店をオープンし、現在、世界9か国で約100店を展開するハンバーガーブランドとなった。
日本では、サザビーリーグがShake Shack Inc.と店舗展開の独占契約を締結し、2015年11月に東京・外苑いちょう並木に1号店「シェイクシャック外苑いちょう並木店」をオープンした。
4月15日に、JR恵比寿駅前の商業施設「アトレ恵比寿西館」1階に、2号店「シェイクシャック アトレ恵比寿店」をオープンしている。
角田社長は「昨年11月に1号店、今年4月に2号店、9月に3号店と順調なペースで出店できている。ただし、数ありきの出店をしているのではない。出店する相手先との縁もある。10店という目標はあるが、相手先次第で、出店時期は前後する。自分たちが出店したいベストな場所があれば、できるだけ答えていきたい」と語る。
出店候補地としては、ニューヨークの創業店舗と同様の公園のほか、路面店、駅ビル、ショッピングセンター内、オフィス街など、さまざまなロケーションを検討している。
1号店は公園内、2号店は駅前立地の駅ビルに路面店的な形態で出店した。東京国際フォーラムの立地については「駅前でもあり、オフィス街でもあり、周辺には商業施設もある。東京国際フォーラム自体が、年間に何回もイベントを行い集客力を持っている。これだけのロケーションへ出店できる機会はなかなかない」と評価している。
1号店・2号店の現状については「NYのシェイクシャックを知っているお客さんが、わざわざ遠方から来店してくれている。また、シェイクシャックは知っているが未体験という人も遠方から足を運んでくれている。一方で、行列を敬遠して、意外に近隣の人で未体験の人もいる。夕方4時~5時ぐらいは、行列が落ち着く時間でもあり、是非、一度、シェイクシャックを体験してもらいたい」と語った。
多店舗展開へ向けての課題として、角田社長は人材育成をあげる。「きちんとした商品を提供する。店舗をきれいに保つ。しっかりとした笑顔の接客をする。お客さまを笑顔にしたいというモチベーションを継続する。どれも当たり前のことだが、行列もあり、これらのことがおろそかになるのが一番、こわい。基本をしっかりと固め、ニューヨークの味わいをしっかりと提供し、リピーターを作ることが一番の目標だ」と語る。
「行列があるから、一度、食べてみたい人は大勢いる。だが、一度、シェイクシャックを味わった人にもう一度、食べてみたい、行ってみたいというお店にしなければならない。価格に見合った商品、品質、サービス、すべてのバランスが必要だ」という。
米国の店舗ではモーニングメニューを実施しているが日本の店舗では、まだモーニングは実施していない。
角田社長は「まずは、定番メニューの提供に注力したい。モーニングメニューの提供だけでなく、米国の店舗で行っている地域貢献活動など、しなければいけないことはまだある。だが、行列をさばくのが精一杯という実情もある。いまは、安定した品質の商品を提供することに専念したい」と述べた。
なお、シェイクシャックでは9月22日~10月10日、国内3店で「Shacktoberfest(シャクトーバーフェスト)」を実施する。
ドイツ生まれのビールの祭典「オクトーバーフェスト」に合わせて開催する企画で、ビール醸造所「ブルックリンブリュワリー」がシェイクシャックのハンバーガーに合うように、特別にブレンドしたドラフトビール「ShackMeister Ale(シャックマイスターエール)」(ジョッキ税別1000円)を提供する。
■シェイクシャック
http://www.shakeshack.jp/
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