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三陽商会/駅ビル・SC向け新業態、雑貨強化し20~30代取り込む

2018年05月23日 15:30 / 店舗

三陽商会は9月下旬、駅ビル・ショッピングセンター向け新業態「MP STORE」を開始する。5月23日にマスコミ向け内覧会を開催した。

<駅ビル・SC向け新業態「MP STORE」>
駅ビル・SC向け新業態「MP STORE」

「MP STORE」は、「マッキントッシュ フィロソフィー」が新たに提案するライフスタイルストア。

英国調をベースに、オリジナルアパレル、英国からのインポートアイテム、服飾雑貨、生活用品などを取り扱う小売の新ブランド。

<英国調をベースにした新ブランド>
英国調をベースにした新ブランド

百貨店以外の販路を開拓する同社初のブランドで、2018年9月下旬~10月上旬に東京、大阪に本格出店する。

2020年までに10店舗、年間売上20億円を目指す。標準店舗は、約165m2。

金額ベースで売上構成の6割がアパレル、4割は雑貨を見込む。

<共通素材・デザインを用いたユニセックスなデザイン>
共通素材・デザインを用いたユニセックスなデザイン

主要ターゲットは、ユニセックスな服を好む20~30代男女。

従来の「マッキントッシュ フィロソフィー」も20~30代をメイン顧客としていたが、ブランドの成熟ともに購買年齢も上がってきたため、「MP STORE」で若年層にアプローチする。

<流行のビッグシルエットを楽しめる>
流行のビッグシルエットを楽しめる

アパレルは、レディス・メンズで共通素材・デザインを多用し、「マッキントッシュ フィロソフィー」得意の直線的な仕立てを取り入れながら、流行のビッグシルエット、オーバーサイズを楽しめる。

<雑貨を強化>
雑貨を強化

ブランドの敷居を低くするため、数百円の文房具から取り扱う。自社生産にこだわらず、他社製品の折畳傘、シューズ、バッグなどをそろえる。

<SNS映えするロゴ入り商品>
SNS映えするロゴ入り商品

「MP STORE」のロゴを強調した製品も多く、今年2月からルミネ新宿において実施しているテスト店舗でSNS映えすると人気を得ている。

<大ヒット商品の折畳傘>
大ヒット商品の折畳傘

お土産需要にも対応する雑貨では、テスト店舗で超軽量の折畳傘(7500~8500円)がギフト向けに人気で17万本以上を売る大ヒット商品になっている。

アパレルの価格帯は、コート・アウター2万2000~5万5000円、ジャケット1万1000~3万5000円、ボトム1万1000~2万6000円、シャツ・ブラウス9000~1万3000円、カットソー4000~1万4000円。

<スコットランド製のセーターなど英国からのインポートアイテムも>
スコットランド製のセーターなど英国からのインポートアイテムも

従来の「マッキントッシュ フィロソフィー」に比べ10~15%価格を抑えた「MP STORE」専用の「マッキントッシュ フィロソフィー グレイ」6割、英国産にこだわったセレクト商品2割、「マッキントッシュ フィロソフィー」2割で構成される。

<服飾雑貨も充実>
服飾雑貨も充実

服飾雑貨は、シューズ1万2000~4万2000円、マフラー・ストール1万~1万5000円、アクセサリー5000~1万8000円、バッグ3200~1万4000円。

生活雑貨は、食器1600~2800円、カップ・グラス1200~1500円、ノート・メモパッド320~2000円、ケース・ポーチ800~2000円、トートバッグ4500~7500円。

店舗やロゴは、無機質な印象のグレーのワントーンをベースに、什器などのホワイトで効果的な印象を与えている。

<左・松村部長>
左・松村部長

松村宇行・マッキントッシュ フィロソフィー ビジネス部長は、「当社の構造改革の一環として、雑貨を強化した若年層向けブランドとして立ち上げた。価格も雑貨を中心にお客がトライアルしやすい値段に設定した」。

「グレイを基調にした店舗だが、テスト店舗では、インバウンド客にも人気の折畳傘などカラフルなアイテムを壁に展開することで、視認性を高める演出をしており、秋からの店舗でも取り入れる予定。テスト店舗の売上も好調で、秋から新たな顧客を開拓していきたい」としている。

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