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ヨークマート/目標年商22億円、所沢に軽食専門店導入の新レイアウト店

2018年05月23日 20:48 / 店舗レポート

ヨークマートは5月23日、埼玉県所沢市に「ヨークマート所沢花園店」をオープンした。セブン&アイ・ホールディングスが進める食品のシェア向上に向けて、新しい売場フォーマットを導入した店舗。

<ヨークマート所沢花園店>
ヨークマート所沢花園店

半径1kmの基礎商圏内の商圏人口は、1万3985世帯・約2万9830人で、初年度目標売上は22億円。店舗は、西武新宿線の「新所沢駅」から北へ約600mの場所に位置し、県道6号(川越所沢線)に面した立地で、商業施設も多く立ち並んでいる。

都心まで40分弱と電車でのアクセスも良好で、最寄駅まで徒歩8分という便の良さから店舗周辺には住宅街が広がっており、今後も発展が見込まれるエリアという。

大竹正人社長は、「ヨークベニマルの惣菜子会社ライフフーズが取り組んでいるグローサラントを意識した店舗。総合スーパーとは異なり、約1800m2程度の食品スーパーの売場面積で、グローサラント的なサービスがどのくらいできるのかを試した3店目の店舗となる。惣菜を強化したほか、軽食専門店ボヌールジュニアを導入した。50席の客席もあり、主婦のたまり場的に利用される店舗にしたい」と語る。

<所沢花園店のレイアウト>
所沢花園店のレイアウト

ベーカリー売場には、軽食専門店「ボヌールジュニア」と50席のイートイン・休憩スペース「ふれあいコーナー」を併設した。

ボヌールジュニアは2017年11月に、「フードセントラル ララガーデン川口店」で実験導入し、3月28日に板橋区にオープンした「小豆沢店」から本格展開した。

<ボヌールジュニア>
ボヌールジュニア

できたての商品として、ライブ感たっぷりに注文を受けてから目の前で生地を伸ばし、500度の高温釜で焼き上げるもちもちのピザ(5種類・各税込429円)をメインに提供する。

マルゲリータ、クワトロチーズ、ミックスピザ、シーフードピザ、トマトバジルピザを用意した。ピザとドリンクとポテトのセットメニューは626円で販売する。

とろとろ感たっぷりのたこ焼き(432円)や、ふわふわした皮が特徴的なたい焼き(3種・各140円)を販売する。所沢花園店からの取り組みとして、コッペパンメニュー(3種・各194円)も提供する。

<ボヌールジュニアのメニュー>
ボヌールジュニアのメニュー

シニア層と30代・40代の共働き世帯の子育て世代が多い商圏で、店舗コンセプトは3世代に愛される店とした。

取扱い商品アイテム数(SKU)は、青果450、鮮魚400、精肉490、惣菜300、加工食品・雑貨4400、デイリー1400、ベーカリー50、合計約7500となった。

部門別の売上目標構成比は、青果15%、鮮魚9%、精肉16%、惣菜12%、加工食品・雑貨25%、デイリー20%、ベーカリー3%。

<ベーカリーコーナー>
ベーカリーコーナー

直営の「ベーカリー ボヌール」は、原材料の約90%をヨークベニマルの惣菜子会社ライフフーズと共有化し、メニューの多くも共通化した。

オペレーションに課題があり、ヨークベニマルと比べると、ベーカリーはなかなか利益はでないが、小豆沢店は利益がでる部門となったという。

<ベーカリーのバラ販売ではガラスケースを活用>
ベーカリーのバラ販売ではガラスケースを活用

ベーカリーは、注力部門のひとつで現在、57店にベーカリーを導入している。

<セブンカフェではカフェラテを初導入>
セブンカフェではカフェラテを初導入

ベーカリーの強化に合わせて、セブンカフェでは、ヨークマートではじめてカフェラテの取り扱いを開始した。

かき氷の販売も開始することで、より気軽に利用できる軽食コーナーを目指した。

<青果部門の果物を使ったフルーツデザートも投入>
青果部門の果物を使ったフルーツデザートも投入

小豆沢店から開始した、青果部門で販売する果物を素材につかったヨークマートオリジナルのフルーツタルト、プリンアラモードなどを用意した。

<フルーツデザートの一例>
フルーツデザートの一例

フルーツプリンアラモード213円、8品目のフルーツミックスタルト(プチ)321円、8品目のフルーツミックスタルトパフェ321円、マスカルポーネチーズのベリータルト(プチ)321円、いちごのタルト(プチ)321円、メロンのタルト(プチ)321円などを販売する。

<フルーツデザートでは専用の容器も用意>
フルーツデザートでは専用の容器も用意

フルーツデザートは、広島のイズミが取り組んんだ商品。イズミ、ヨークベニマル、ライフフーズ、ヨークマート、イトーヨーカドーは、かねてから情報交換をしており、イズミで好調な取り組みを取り入れた。

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