モスバーガー/関東・甲信19店を利用した28人にO121の食中毒事故
2018年09月18日 11:22 / 店舗
モスフードサービスは9月16日、長野県茅野市の「モスバーガー茅野沖田店」で、食中毒事故が発生し、長野県諏訪保健所から、18日までの3日間の営業停止処分を受けたと発表した。
同社は9月10日以降、食中毒事故に関して3件のリリースを発表している。
10日付で、長野県上田市のモスバーガーの加盟店店舗「モスバーガー アリオ上田店」で食中毒事故が発生したと発表した。
上田保健所から、8月20日に該当店舗を利用した4人に腸管出血性大腸菌O121原因の食中毒の症状が見られるとの指摘を受けた。
これを受け、9月4日、6日に保健所の店舗立ち入り検査が実施され、4人が共通して該当店舗で喫食したことが判明したため保健所から9月10日~12日までの行政処分が確定した。現在、お客は全員快方に向かっているという。
14日付で、現在までの関係自治体の調査において、8月10日から23日の間にモスバーガーを利用した関東、甲信地域の28人のO121感染者のうち、検査が終了した 13人(10店)からの病因物質の遺伝子が一致していることが判明したと発表した。
厚生労働省によると、8月に発生した腸管出血性大腸菌O121について、モスバーガーチェーン店の利用歴のない患者7人からの病因物質のうち1人は、モスバーガーチェーン店利用歴のある人からの病因物質と一致した。
残り6人の遺伝子型は不一致だった。遺伝子型の一致するO121感染者において、現時点で共通する感染源の確定には至っていないと公表している。
16日付で下された行政処分は、8月10日から23日の間に関東・甲信地域のモスバーガー19店を利用したことがわかっている28人がO121に感染した食中毒事故の発生施設として、「茅野沖田店」が断定されたもの。
現在、関係自治体、厚生労働省による調査中のため、モスフードサービスから店舗情報を含む調査情報を伝えることは、差し控えるという。
同社は、「当チェーンとして、積極的に調査に協力し原因究明を進めるとともに、調査結果・処分が出された場合、速やかにご報告申し上げます。大変申し訳ございませんが、上記状況をご理解いただきたく慎んでお願い申し上げます」と述べている。
再発防止策として、生鮮野菜は、より一層、有効性の高い洗浄、除菌方法の選定・導入を実施するほか、パティ(肉)、加工野菜、生鮮野菜の検査項目に腸管出血性大腸菌O121などを追加する。
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