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有隣堂/「コレド室町テラス」で台湾発「誠品生活」日本1号店運営

2018年10月15日 13:05 / 店舗

有隣堂は2019年秋、東京・日本橋の商業施設「COREDO室町テラス」にオープンする「誠品生活日本橋」をライセンシーとして運営する。

<三井不動産斎藤裕・アーバン事業部長、石神裕之取締役、マーシー・ウー誠品生活董事長、有隣堂の松信健太郎専務>
マーシー・ウー誠品生活董事長、有隣堂の松信健太郎専務

「世界で最もクールな百貨店14」、「アジアで最も優れた書店」に選ばれるなど世界的に高い評価を得ている台湾の「誠品」から、日本初進出の「誠品生活日本橋」が登場する。

「COREDO室町テラス」は、オフィス・商業の大型複合施設「日本橋室町三井タワー」内に位置するが、「誠品生活日本橋」の主要ターゲットはオフィスワーカーに限らず、幅広い層を対象とする。

<「誠品生活日本橋」文具イメージ>
「誠品生活日本橋」文具イメージ

「誠品生活」は、「Books, and Everything in Between(本と暮らしの間に)」をコンセプトに、発祥の地である台湾をはじめ、香港、蘇州などの国・地域に46店舗を展開。各地の文化やコンセプトにあった個性的な店舗作りをしている。

<飲食ゾーンイメージ>
飲食ゾーンイメージ

年間5000回以上、延べ2億人が来場するイベント・ワークショップ、書籍にとどまらない物販など文化のプラットフォームとなる活動を推進している。

<台湾の店舗>
台湾の店舗

「誠品生活日本橋」のライセンシー運営は、有隣堂のさらなるブランド力の強化と、多様な業態展開を可能とする知的財産の蓄積、顧客と本との、これまでにないような出会いの創出を目的としている。

10月15日行われた「COREDO室町テラス」のメインテナント記者発表会で、同社の松信健太郎専務は「出版業界が元気がない中、本業である本で成功するべく、誠品生活のライセンシー運営に取り組む。ライセンシーでの店舗運営は当社初の試み。文化をけん引するプラットフォームである誠品生活のパートナーになることで、新たな挑戦をしていく」と話した。

マーシー・ウー誠品生活董事長は「誠品生活は、生活の中にアート、文化を取り入れ、場所の精神性を重視し、人とのふれあいのある空間作りを目指している」。

また、「当社の社員は、本を読むことに責任感を感じている。創業者のロバート・ウーは大病を患ったことから、本を読むことで、心を落ち着かせ、自分を見つめなおし、再スタートし、本の大切さを知った。本を読むという静かで個人的な行為に、イベントで動を加え、価値のある、ぬくもりのある時間を作りたい。毎日帰ってこれる場所、毎日よいことが起きている場所でありたい」としている。

<「誠品生活日本橋」配置図>
「誠品生活日本橋」配置図

新店舗のフロアは書籍ゾーン、文具・雑貨ゾーン、ライフスタイル体験型の物販・ワークショップゾーン、レストラン・食物販ゾーンで構成。

<ワークショップのイメージ>

ワークショップゾーンは、台湾の「誠品生活」でも展開されている吹きガラスの窯を常設するなど、最新のカルチャーに触れながら、伝統的なものづくり体験をすることができる。

さらに、日本の伝統技術を生かした体験型の物販店舗や、台湾で人気のブランドが多数入居予定。

書籍ゾーンは、世界的に評価の高い「誠品書店」のノウハウが最大限生かされた売場。高品質な台湾茶を楽しめるティーサロンが併設される。

文具・雑貨ゾーンは、海外のクリエイターがデザインした商品や、書籍と親和性の高いステーショナリーや雑貨を展開。

レストラン・食物販ゾーンには、台湾で大人気のフードを提供する、日本初登場の店舗などが集結する。

食物販ゾーンにはキッチンスタジオを併設し、こだわりの台湾食材を使った食のワークショップなどが行われる。

<中国・蘇州の店舗>
中国・蘇州の店舗

■誠品生活日本橋
住所:東京都中央区日本橋室町3-10
出店施設:日本橋室町三井タワーの商業施設「COREDO室町テラス」2階(全フロア)
出店面積:2897.88m2

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