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パルコ、JR西日本不動産開発など/商業・宿泊・オフィス複合「心斎橋プロジェクト」

2022年05月10日 17:00 / 店舗

ヒューリック、竹中工務店、JR西日本不動産開発、パルコは5月10日、現在4社で推進している「(仮称)心斎橋プロジェクト」の計画概要を発表した。

<(仮称)心斎橋プロジェクト>
(仮称)心斎橋プロジェクト

計画地は、大阪のメインストリートである御堂筋および長堀通に面した「心斎橋」の交差点に位置する視認性の高い立地であり、大阪メトロ御堂筋線・長堀鶴見緑地線「心斎橋」駅に直結している。長年にわたり心斎橋エリアのにぎわいをけん引してきた「心斎橋プラザビル(本館・東館・新館)」と「心斎橋フジビル」を建て替え、新たなランドマークとして店舗・宿泊施設・事務所の複合施設を一体開発するもの。

2026年2月完成予定となっている。

御堂筋・長堀通に面する低層階には連続したメゾネット店舗(2~3層)を計画し、ラグジュアリーブランドを誘致。周辺エリアのさらなるにぎわい創出・活性化を目指す。

地下2階~地上6階からなる商業店舗は、さまざまな店舗をそろえる。ラグジュアリーブランドほか、テナントの個性を生かしたファサードを形成する。

8階~14階には、心斎橋エリア待望の供給となる駅直結、希少性の高いオフィスを計画している。1フロア約885.95m2から最小分割区画約79.34m2まで多様なニーズに対応可能なフロアプランで、エリア最高グレードの専有空間を提供する。

また、16階~28階にはヒューリックグループが運営する「ザ・ゲートホテル」が、関西エリア旗艦店として、京都に続く関西2軒目として開業。シリーズ最大の220を超える客室を有し、ゆったりとくつろげる部屋を計画している。地上約120mの最上階には、大阪の景色を一望できるルーフトップバーを設置する予定だ。

さらに、建物デザインは大阪「心斎橋」の華やかな文化やイメージをこの場所に結晶化させ、時代を超えて場所の力を映し出す「Quartz」を外観コンセプトとしている。高層部は上昇感を生み、ランドマーク性を強調するデザインとし、中層部、低層部はボリュームを分節させて街並みになじむデザインとすることで、心斎橋エリアの新たなシンボルにふさわしい発信力と調和を兼ね備えた外観を計画している。

Low-e複層ペアガラスをはじめとする高断熱化、高効率照明・給湯・空調換気設備、BEMS導入により、CO2排出量・一次エネルギー消費量を低減する。加えて、太陽光発電、マイクロコージェネ、中水・雨水利用、給湯・空調エネルギー熱回収システム、厨房(ちゅうぼう)換気変風量制御、気化熱利用外調機、自然換気も取り入れる。

災害時の非常用発電機による電源確保、受水槽・雑用水槽によるトイレ給水の確保に加え、下水道破断時に備えて排水槽を設置する。水害対策として、電気室・通信機器室・防災センターを浸水レベル以上に配置する計画となっている。

制振構造を採用し、制振デバイス、座屈補剛ブレースを設置することで、変形抑制・安全性向上、居住性向上を両立。震度7クラスの地震が発生した場合においても人命の安全が確保でき、補修をすることで継続して建物を使用することが可能な耐震性能を見込めるという。

<周辺地図>
周辺地図

■(仮称)心斎橋プロジェクト
所在地:大阪市中央区南船場3-8-4他(地番)
敷地面積:約3289m2※船場建築線後退後の面積
延床面積:約4万6284m2
建物高さ:約132m
規模:地上28階、地下2階
用途:店舗、宿泊施設、事務所
完成:2026年2月(予定)
事業主:ヒューリック、竹中工務店、JR西日本不動産開発、パルコ

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