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渋谷マルイ/2026年に木造商業施設へ刷新、今年8月28日で一時休業

2022年05月27日 15:50 / 店舗

丸井グループは5月27日、渋谷マルイを8月28日で一時休業し、2026年開業に向け本格的な木造商業施設への建て替え工事を行うと発表した。

<建て替え後の外観イメージ>
建て替え後の外観イメージ

新たな建物の規模は地下2階~地上9階、売り場面積2800m2を予定している。

渋谷マルイは1971年の開店以来、約50年営業を続けている同社のフラッグシップ的存在。1980年代から2000年前半にかけてはトレンドファッションを提供する存在とし、近年では、アニメイベントなどのコンテンツも展開するなど変化してきた。

建て替え後は、丸井グループの考える「インパクト」の一つである「将来世代の未来を共に創る」の実現に向けた取り組みを象徴する店舗を目指す。

出店者も、サステナビリティを意識した、環境負荷軽減、社会貢献に取り組む取引先に特化し、顧客に新しい体験を提供していく。

現渋谷マルイは2022年8月28日に営業を終了し、建物を解体したうえで、新たな商業施設に建て替える。なお、建て替え期間中も渋谷モディは営業を継続する。

同社は、今後も、リアル店舗を「顧客とのエンゲージメントの場」として、大切にするとしている。

<建て替え後の店内イメージ>
建て替え後の店内イメージ

新渋谷マルイは、技術革新が著しい耐火木材など構造の約60%に木材を使用した、サステナブルな本格的木造商業施設に刷新する。木は、製造過程でCO2を排出する鉄に比べ、成長の過程でCO2を吸収する、環境負荷をかけない素材。従来の鉄骨造で建て替えた場合と比較して、約2000トンのCO2排出量を削減できる見込み。

建物のデザインは、日本の伝統的な建築技術に着目し、天然素材の使用、太陽光の活用など、自然由来のエネルギーを効率的に利用する。開店後も再生可能エネルギー由来の電力を使用するなど、最高水準の持続可能技術を採用し、環境負荷軽減を促進する、よりサステナブルな施設になるよう計画している。

リードデザイナーは、国際的設計組織である「Foster+Partners」。同社は、1967年にノーマン・フォスター氏により設立され、50年以上にわたり、環境に配慮したサステナブルな建築とエコロジーの取り組みにおけるパイオニアだという。これまで世界45カ国以上で都市計画、公共インフラ、空港、オフィスといった、多様なプロジェクトを遂行している。

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