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イオンスタイル東淀川/DX対応とフード&ウエルネス商品を強化

2022年10月17日 16:00 / 店舗

イオンリテールは11月22日、大阪市東淀川区に「イオンスタイル東淀川」をグランドオープする。

<イオンスタイル東淀川>
イオンスタイル東淀川

同店は近隣地域の30代~40代のファミリーや単身世帯を中心に、同社最新の売り場とサービスを通じて「ワンストップで買物できる便利さと楽しさ」を提供する。買い物の利便性を向上させるデジタル施策、豊富な食品と日用品・化粧品・医薬品がそろう「フード&ウエルネス」な品ぞろえを強化した。

大阪市東淀川区は、新大阪駅から東側、淀川からは北側に位置し、梅田駅をはじめ大阪中心部へのアクセスも良く、ベッドタウンとして人気のエリア。同店が立地する場所はJR淡路駅から徒歩約8分、阪急淡路駅や上新庄駅からも徒歩約10分圏内で、西側に府道14号、東側に16号と電車でも車でもアクセスしやすく、隣接地では大型マンションの建設も予定されるなど、今後も多くの転入を見込む。

淀川の河川敷に近く、ウオーキングやジョギング、サイクリングといったアクティビティの機会にも恵まれているほか、近場への外出、散歩などに使えるカジュアルウエアのニーズも想定している。

1階フロアは地域の生鮮食品、自社開発の総菜、豊富な冷凍食品などを扱う食品売り場と日用品、化粧品、医薬品などを扱うドラッグ売り場を展開。2階フロアには仕事着・外出着(オン)と普段着(オフ)の両方に対応するファッション売り場と、都市部での暮らしに便利な収納用品、寝具、生活雑貨などで快適な居住空間を提案する「ホームコーディ」を導入する。

<フロアマップ>
フロアマップ

イオンの自転車専門店「イオンバイク」、こだわりのコーヒー豆と世界の食品専門店「カフェランテ」、地域発の商品、世界各国から厳選したクラフトビール、ワイン、日本酒などを展開する「イオンリカー」、スペシャルティコーヒーを提供するカフェ「タリーズ」など10の専門店が出店する。

「フード&ウエルネス」な品ぞろえを強化

1階食品売り場では、大阪の岸和田漁港からの鮮魚を中心とした対面売り場、地場野菜といった地域商品、単身層も楽しめる充実の焼き肉コーナー、できたてを提供する鉄板焼きなども用意する。健康志向に対応したオーガニック商品を充実させる計画だ。

パン売り場では、店舗近隣の「神戸屋」の協力を得て、神戸屋従業員おすすめ商品の提案、工場より出来立ての商品を直送し提供する。

食卓を彩る食事パン「パン・ド・カンパーニュ」「チーズカンパーニュ」をオープン期間限定商品として販売する。

量り売りの総菜を提供する「リワードキッチン」では、「がんばった自分へのご褒美に、ちょっぴりぜいたくなごちそうをお手軽に」をコンセプトにしている。「カプレーゼ~バジルの香り」「生ハムとトマトのイタリアンサラダ」などの冷総菜、店内で焼き上げたキッシュ、「まんまるハンバーグ」などの温総菜がそろう。

オーガニック野菜は、健康志向や環境配慮への関心の高まりを受け、この5年で同社では売上高は約2.5倍に伸長するなど品ぞろえの充実が求められている。同店ではイオンのオーガニックブランド「トップバリュグリーンアイオーガニック」に加え、「ビオセボン」独自調達の加工食品を展開する。

提案型の冷凍食品売り場を導入。食材や調理方法にこだわった味を家庭で楽しめる「ロイヤルデリ」、関西の本格韓国料理店「李朝園」から人気の韓国メニュー、全国各地で人気の冷凍ギョーザを品ぞろえしている。関西名物お好み焼きでは奈良県産小麦、京都府産九条ねぎを使用した「ぼっかけねぎ焼き」を期間限定商品として取り扱う。

大阪中心部にほど近く、接客業に従事する人の比率も多いことから、スキンケア、アジアンコスメ、メンズ化粧品を豊富に用意する。

「オバジ」「NOV」「クリアフル」「ロムアンド」「エチュード」「VTコスメティックス」などを販売する。ダウンロード数850万の美容クチコミアプリ「LIPS」とコラボした売り場をコーナー化し、MZ世代から親世代まで幅広いニーズに対応する。

メンズ化粧品では「オルビスMr.」や「バルクオム」など、男性ならではの肌悩みに対応した商品も展開する。ケア用品においては、上質感あるシャンプーで毎日の体と心を癒やす提案として、「YOLU(ヨル)」の「カームナイトリペアシャンプー」、「LUX」の「バイオフュージョン」、「&honey」のシャンプー・リンスなどもそろう。

土日も営業する「イオン薬局東淀川店」は、近隣のクリニック・病院をはじめ、全国の医療機関の処方せんを受け付ける年中無休の薬局。近畿初のお薬受取ロッカーを設置し、調剤の受付時にロッカー受取を選択すると、営業時間内は好きな時間に受け取れる。

同じく近畿初の取り組みとして、医師が処方した薬を自宅まで配送する「調剤おくすり即日便」も実施する。

顧客対応も従業員の働き方もDX推進

デジタル対応では、買物しながらスキャンができ、レジ待ち時間を解消する「レジゴー」を採用する。「AIカメラ」を活用した買物環境の向上、ネットスーパーと三つの即日便など、便利な買物をサポートするさまざまなサービスを導入する予定だ。

店内のピックアップカウンターが総合窓口となり、ネットスーパー注文品のほか、ECサイト「イオンスタイルオンライン」の注文品、そのほか予約商品の受け取りと、即日便の受付に対応する。「イオンスタイルオンライン」の注文品などもロッカーで受け取れる。

即日便は、店頭での購入品の配送サービス「イオンの即日便」、処方した薬の宅配をする「調剤おくすり即日便」、寝具・収納用品などくらしの品を宅配する「くらしの即日便」の三つを用意した。

キャッシュレスでの決済が広がっているなか、キャッシュレス専用のレジを近畿で初採用することで、より快適に、スピーディーに会計できる環境をつくる。クレジットカード、WAONなど、キャッシュレスの支払いに対応した「キャッシュレス専用セルフレジ」を4台導入する。従来のセルフレジに比べ、画面を縦長にすることで表示を大きくし、見やすい仕様にした。

また、店内に設置したAIカメラ「Aittend」(アイテンド)を活用し、より良い買物環境の提供を目指す。

接客を必要としている顧客をAIが検知し、従業員に知らせることでスムーズな声かけが実施できるようにする。レジでの年齢認証への活用や在館人数の把握のほか、動線分析による快適な買物環境構築も進める。

食品売り場に設置した18台のデジタルサイネージで、旬の商品、サービスの情報、自社開発の総菜などの情報発信に加え、地域に根差した情報を発信する。

さらに、デジタル施策の拡充で、スタッフの業務効率改善を図っている。勤務計画の自動作成システム「AIワーク」を活用し、計画業務を減らしサービス向上につなげる。従業員は自身のスマートフォンから勤務希望の提出や勤務シフトの確認ができ、より快適なワークスタイルとなるという。

情報共有ツール「MaIボード」を使い、リアルタイムの情報に基づいた適切な売り場運営を行うとともに、チーム力を高め、ムリ・ムダ・ムラを減らしたスマートな働き方につなげていく。

<周辺地図>
周辺地図

■イオンスタイル東淀川
所在地:大阪府大阪市東淀川区豊新 2丁目 12-3
開店日:2022年11月22日
売り場面積:約9746m2(直営売り場:約8813m2、専門店:約933m2)
建物構造:鉄骨造 地上3階建(3階・屋上駐車場)
駐車台数:約380台(1階平面約30台・3階約150台・屋上約200台)
駐輪台数:約700台
専門店数:10店舗
営業時間:イオンスタイル東淀川 1階 食品・日用品(薬局除く) 8時~23時
イオン薬局(調剤薬局) 9時~21時
2階 衣料・暮らしの品 9時~22時
専門店 10時~21時
※専門店の営業時間は店舗により異なる
休業日:年中無休
商圏:2km圏 約8.6万世帯・約15万人

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