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JR東日本/中央線・南武線の一部駅に「服再生ステーション」開設

2023年06月15日 10:50 / 店舗

JR中央線コミュニティデザイン、JR東日本スタートアップ、アパレルブランド「ALL YOURS」を運営するオールユアーズ、クラボウは6月15日、駅で回収した服が新しい製品になって地域に帰ってくる「MAWASU STATION(服再生ステーション)」をオープンすると発表した。

<服再生ステーションの告知>
服再生ステーションの告知

「MAWASU STATION」は、着なくなった衣服を再利用や再資源化によって、再び必要とされるものに生まれ変わらせる循環の仕組み。2022年7月1日から3カ月間、「MAWASU STATION」第一弾として、駅や駅ビルでの衣服回収の実証実験を行った。実証実験では、予想をはるかに上回る反響を得て、1万6300枚、約5トンの衣服の回収を実現し、駅ならではの利便性と地域のSDGsへの関心の高さが現れた結果となった。また、衣服を提供したお客からは、今回の取り組みに対し好意的な意見を多数得た。

今回、7月1日~9月30日、「MAWASU STATION」の第二弾として、JR中央線、JR南武線の一部の駅改札及び「セレオ」「nonowa」で、着なくなった衣服の回収と新しい繊維製品の販売を開始する。また、7月4日に、ワークショップイベントを開催する。第二弾の取り組みでは、開催予定の「MAWASU STATION」のイベントにクラボウも参画し、地域社会へのアップサイクルの理解浸透に協力してもらう。

<衣料品回収の様子>

今回、回収した衣服は、メンテナンスや抗菌加工を行い、オールユアーズが企業ユニフォームなどへのリユースを行う。リユースが難しい衣服は、クラボウのアップサイクルシステム「L∞PLUS(ループラス)」によって再繊維化し、次の繊維製品の原材料として生まれ変わる。

ループラスとは、繊維製品の生産工程で発生する端材や繊維製品をクラボウ独自の開繊・反毛技術で再資源化し、様々な製品へとアップサイクルする、同社が2017年から展開する取り組み。様々な端材を混ぜ合わせるため唯一無二の杢調を表現できる新しいエコファッション素材で、デニム素材をはじめ、ニット素材などへ取り組みを拡大している。

廃棄物の削減、有効活用で環境配慮、社会課題解決に貢献できるとともに、クラボウ単独ではなくアパレルや繊維産地など様々な企業をはじめ、自治体や消費者なども含めた、社会全体で取り組む共創ビジネスとしてサステナブルなモノづくりや循環型社会の実現を目指している。

<販売スケジュール>

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