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札幌大通地区/4丁目プラザ跡地に「オフィス・商業複合ビル」着工

2023年06月19日 14:45 / 店舗

鹿島は6月19日、札幌市中央区南1条西4丁目にて開発を進めている「(仮称)札幌4丁目プロジェクト新築計画」に本格着工した。計画は、札幌市内有数の繁華街である南1西4スクランブル交差点(4丁目十字街)に面していたファッションビル「4丁目プラザ(以下4pla)」跡地の開発事業となる。

札幌市営地下鉄南北線、東西線、東豊線の3路線全てが乗り入れる「大通」駅に直結する立地に、鹿島の企画・開発・設計・施工により、地上13階・地下2階建、延床面積約1万8840m2のオフィス・商業複合ビルを建設する。竣工は2025年1月の予定だ。

<完成イメージ>

開発コンセプトは、「Sapporo 4th place~自由な価値観・ライフスタイルを育む新しい活動の場へ~」とした。計画地には、大通公園を中心に人々の多様な活動を受け入れるおおらかさがあり、当地で長年営業してきた「4pla」は、商業の中心地で若者文化を牽引する先駆的商業施設として支持されてきた歴史がある。

計画では、こうした歴史を継承しつつ、札幌大通地区のシンボルとなる新たな活動の場を生み出す。具体的には、生活する場所<1st place>、働く場所<2nd place>、交流・休憩する場所<3rd place>といった既成概念に捉われず、個人から企業まで大小さまざまな主体が集まる「自由な価値観・ライフスタイルを育む新しい活動の場<4th place>」を創出する。

<施設構成イメージ>
施設構成イメージ

地下1階から地上3階までは商業施設を配置。飲食・物販・サービスの店舗面積は、1720m2で、地上階の商業施設は、市民や来街者がにぎわいを感じられるように、主要道路である南1条通と札幌駅前通に面する位置に配置する。

地下1階は、さっぽろ地下街ポールタウンと接続する計画としており、地下鉄「大通」駅から天候に左右されずにアクセスできる。個性豊かな飲食店舗を誘致し、札幌ならではのにぎわい溢れる地下空間を実現する。

地上1階と3階には、誰もが気軽に過ごせる「まちのリビング」を設置し、市民・来街者・ワーカーそれぞれに魅力あるスペースを提供。1階「まちのリビング」には、休憩やカフェ利用、市電待合など利用者が思い思いに過ごせるように、札幌市電「西4丁目」駅の正面にカフェを併設したスペースを設ける。

3階「まちのリビング」には、木材や植栽の温かみを活かし、冬季でも公園のように気分転換やリラックスできる空間を生み出す。3階外周を半屋外テラスとし、利用者に多様な居場所を提供するとともに、交差点に対して施設のにぎわいを表出する。

開発段階における、路面へのにぎわい創出の取組みとして、7月からヘラルボニーと協働して、主に知的障害のある北海道出身アーティストの作品を工事現場の仮囲いに展示する。展示作品は、仮囲い撤去後に洗浄・加工し、館内の一部什器に再利用する予定だ。

■計画概要
所在地:札幌市中央区南1条西4丁目
敷地面積:1472m2
延床面積:1万8840m2
主要用途
地下1階~3階:飲食・物販・サービス店舗1720m2
4~13階:オフィス9936m2
構造規模:鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造)、地下2階・地上13階建
交通:市営地下鉄南北線・東西線・東豊線 「大通」駅徒歩1分地下直結
札幌市電「西4丁目」駅徒歩1分
さっぽろ地下街ポールタウン直結
駐車場:31台(機械式)
設計・施工:鹿島建設
事業主:鹿島建設
工期:2023年3月着工、2025年1月竣工(予定)、2025年春頃開業(予定)

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