東京ドーム/全個室型ベビールーム「mamaro spot」全国初導入
2024年08月07日 11:20 / 店舗
Trimはこのほど、「東京ドーム」(東京都文京区)の1階1塁側コンコースに、全個室型ベビーケアルーム「mamaro spot(ママロ スポット)」を全国で初導入した。
設置型ベビーケアルーム「mamaro」を展開するTrimがプロデュースしたベビールーム。内装は「mamaro」同様に、木目調と曲線を帯びた優しいデザインを踏襲した。アクセントのカラーには、Trimのコーポレートカラーでもあり、穏やかさや自然を感じるエメラルドグリーンを採用。誰でも利用しやすい設計にしている。
「mamaro spot」の具体的な機能として、Trimが2022年よりプロトタイプの開発を行っていた「mamaro sofa(ソファ)」の最新型を3台初導入した。
従来、ベビーベッドと授乳用ソファ、体重測定台は、それぞれ別のスペースに用意する必要があることから多くのスペースとコストが必要だった。「mamaro sofa」の導入により1台で、すべての赤ちゃんケアが同じ部屋の中で実施できることから、省スペースでのベビールーム整備に貢献。お世話の内容により、場所をその都度変更する必要がなく、移動負担や待ち時間を軽減できる。
「mamaro sofa」は、背もたれ部分が可動でき、1台で授乳用ソファ、ベビーベッドの役割を持つ。ベッドモードで子供を乗せると体重測定ができ、ベッド横に表示される二次元バーコードを、スマートフォンアプリ「mamaro GO」で読み込むと、体重測定の結果を記録できる。
「mamaro sofa」のおかげで共用部のスペースを確保。カウンターを配し、ベビーケアの準備も行える。ソファが個室型のため、ジェンダーレス利用が可能だ。
Trimは設置型ベビーケアルーム「mamaro」の開発・設置を2017年より開始。これまでスペースや予算の都合で、ベビールームの整備が叶わない施設を中心に、工事不要で設置できる「mamaro」を導入してきた。商業施設や公共施設などを中心に設置が進み、累計設置台数は699台(2024年8月5日時点)に上る。累計利用回数は9月に100万回に達する見込み。
「東京ドーム」では2023年6月より「mamaro」を設置し、野球やコンサートの開催時を中心に稼働している。
一方で、元からベビールームを持つ施設にも課題はある。2022年にTrimが子育て中の人を対象に行ったインターネット調査では、ベビールームに求める設計として「個室」であることが上位を記録し、セキュリティやプライバシーの課題、さらには高まる男性の育児参画に対して「個室」のニーズが高まっていることが分かった。
「東京ドーム」にも同様の課題があり、以前、設置していたベビールームは、カーテンで仕切る設計かつ女性専用となっていた。そこで、ベビールーム(授乳室)の刷新を判断。先に設置していた「mamaro」の評価も利用者より好評だったことから、プロデュースをTrimに依頼し、ベビールームのリニューアルプロジェクトが立ち上がったという。
今後は、「mamaro」で搭載されているシステムを導入するなどのアップデートも計画している。
■Trim
https://trim-inc.jp/
■mamaroの関連記事
小田急SCディベロップメント/新宿ミロードにベビーケアルーム導入
流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。