丸井グループ 決算/4~6月営業利益29.1%増、体験型テナントへの転換好調
2024年08月07日 14:40 / 決算
丸井グループが8月6日に発表した2025年3月期第1四半期決算によると、売上高597億1500万円、営業利益101億7500万円(29.1%増)、経常利益92億7600万円(25.4%増)、親会社に帰属する当期利益62億500万円(43.1%増)となった。
グループ総取扱高は1兆1746億円(10%増)、フィンテックのカードクレジット取扱高が全体をけん引したことにより、四半期として過去最高を記録した。
債権流動化による債権譲渡益(17億円)が前年に比べ6億円増加し、償却額・費用(18億円)が1億円増加したため、営業利益は5億円増加した。債権流動化影響を除いた実質的な営業利益は18億円の増益(小売7億円増、フィンテック10億円増)。
小売りセグメントのマルイ・モディ店舗は、リアル店舗ならではの価値創出をめざし、「売ること」を目的としない体験型テナントやスクール、飲食・サービスなどを導入している。非物販テナントの面積構成は61%(前年同期比5%増)となり、カテゴリー転換が進んでいる。
新たなテナントの導入により、自主PB売り場の撤退によって一時的に増加していた店舗の未稼働区画は減少し、施設のバリューアップが進んだことから、営業利益は3期連続の増益を計上した。
フィンテックセグメントは、円安による海外旅行利用減少の影響を受け、トラベル&エンターテインメントの取扱高の基調は低下したものの、戦略的に進めている「家計シェア最大化」の取り組みにより家賃払いやEC
での利用、公共料金などの定期払いが伸びた。
分割・リボ取扱高は1026億円(12%増)と拡大し、流動化債権を含む分割・リボ払い残高は過去最高の4432億円(9%増)となった。
エポスカードの新規会員数は19万人、期末会員数は過去最高の765万人だった。
通期は、売上高2542億円、営業利益450億円(9.7%増)、経常利益410億円(5.7%増)、親会社に帰属する当期利益265億円(7.4%増)を見込んでいる。
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