大阪マルビル建替プロジェクト/商業・ホテル・文化機能などの複合ビル30年開業
2024年11月19日 15:41 / 店舗
大和ハウス工業は11月19日、「(仮称)大阪マルビル建替プロジェクト」(大阪市北区)の本格始動を発表した。
都市再生特別地区の制度を活用し、宿泊・文化・イノベーション・集客・交流機能などの集積を図る。具体的には、展望スペースやミュージアム、ホテル、イノベーションオフィス、コンサートホール・舞台、商業施設などの用途で構成される複合ビルを新設する予定だ。全体デザインコンセプトは「都市再生のシンボルツリー」。大阪の新たなランドマークづくりを目指す。
まず大阪マルビルの形状を継承する。多種多様な人や用途、情報などがここに集まり、それらが絡まり合うよう、建物の構成を単一の「マル」ではなく多重に積層する「マル」で表現した。大樹のような円筒形状は、ガラスカーテンウォールで構成し、外装には大樹の枝葉をイメージした緑化ルーバーを計画。地上には大樹の木陰を感じられるよう、半屋外の屋根下空間「ピロティ」を設ける。
「ピロティ」と連続する「球体アトリウム」を設け、地下街「ディアモール大阪」とつなぐことで、地下から水を引き上げる大樹のように、地下から地上、そしてまちへと賑わいを創出していく。
このデジタルアトリウムは、LEDディスプレイに没入感のある映像を投影するもの。地下2階から地上4階までの巨大な球体を施設内に形成し、デジタル映像を360度投影するアトリウムを地下と地上を結ぶ結節点として、大阪駅周辺の新たなスポットとする。
商業施設としては、大阪マルビルの雰囲気を継承する空間を計画しており、施設の用途と親和性のある店舗を誘致する予定。1棟の中に多様な機能を持つため、文化機能や宿泊機能、イノベーション拠点の相互連携による新たな魅力・価値の創出にも取り組む。
コンサートホール・舞台では、クラシックコンサートを主にしながら、舞台・客席の規模を変更できる設備を採用することで、多目的での芸術体験ができる空間を設計した。
ホテルでは、ラグジュアリーホテルや都市型ホテルを誘致し、2種類のホテルで総客室数約280室を計画する。イノベーションオフィスとしては、世界トップクラスのイノベーション拠点を形成。多種多様な人や情報が集まるワークスペースを設置し、入居するスタートアップの成長を支援するプログラムやコミュニティの提供を検討している。
最高高さ約192mと、うめきた含む大阪駅周辺で最も高く(2024年10月31日現在)、地上40階、地下4階の複合ビルを開発する。高層階から、展望スペースやミュージアム、ホテル、イノベーションオフィス、コンサートホール・舞台、商業施設、駐車場などで構成。今後、賑わい創出の場・文化交流の場としての役割を果たしていく。
またプロジェクトでは、開発する敷地内だけではなく、地域の魅力や活力の向上に向けた整備を行う。ピロティとしてまちに開放し、そこから連続する周辺地域の歩行環境改善や修景なども検討している。地下では、四つ橋線「西梅田駅」に接続する地下通路を新設し、改札口も設ける予定。周辺整備完了後には、まちの賑わい創出のためのエリアマネジメントにも取り組む。
都市再生のシンボルツリーを目指して、低層部の壁面に緑化ルーバーを設置する。計画地周辺の緑化も推進していくことで、「居心地が良く歩きたくなる」まちづくりに貢献する。
■大阪マルビルの建替概要
建替後名称:未定
構成:展望スペース、ミュージアム、ホテル、イノベーションオフィス、コンサートホール・舞台、商業施設など
所在地:大阪府大阪市北区梅田1-9-20
ホテル客室数:約280室
テナント数:未定
開業年月日:2030年
建物工期:2025年冬~2030年
敷地面積:約3246m2
延べ面積:約7万4000m2
階数:地下4階~地上40階
高さ:約192m
主要構造
地上:鉄骨造
地下:鉄骨鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造、鉄筋コンクリート造
設計:日建設計・フジタ設計共同体
施工:フジタ
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