NTT日比谷タワー/オフィス・商業など複合施設、31年10月完工予定
2025年12月09日 13:38 / 店舗
NTT都市開発と東京電力パワーグリッドは12月9日、東京都千代田区にて「NTT日比谷タワー」の工事を開始したと発表した。
日比谷公園に隣接した北・中・南の3地区からなる「内幸町一丁目街区」の「中地区」において、オフィス、産業支援施設、ホール、商業、宴会場、ホテルなどの多様な用途から構成される、国内最大級となる延床面積約36万m2の大規模複合施設。
完成は2031年10月末を予定している(街区全体完成は2037年度以降)。
かつてこの敷地に存在した「鹿鳴館」や「NTT日比谷ビル」の歴史を受け継ぎ、日比谷公園と一体感のある景観を目指す。
低層部には、屋内外に多様なパブリックスペースを整備します。屋内貫通通路である「(仮称)Cross Gate」は道路上空公園直結の大規模なパサージュ・アトリウム空間(幅18m×長さ70m×高さ14.5m)であり、壁面・天井一体型の大型LEDビジョン(約1700インチ相当)とIOWNを実装する。
南地区と連携して整備する基壇部上広場は、明治時代から続く歴史的な高さ約31m(百尺)に位置し、日比谷公園や皇居外苑を一望できる憩い・にぎわいの大規模緑地空間が広がる。隣接する産業支援施設と連携を図り、最先端の技術やサービスの実験・実装の場としても活用予定だ。
※IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)構想とは、あらゆる情報をもとに個と全体との最適化を図り、多様性を受容できる豊かな社会を創るため、光を中心とした革新的技術を活用し、これまでのインフラの限界を超えた高速大容量通信ならびに膨大な計算リソースなどを提供可能な、端末を含むネットワーク・情報処理基盤の構想
オフィス(11~42階)は、総貸床面積約4万6000坪(約15万m2)、基準階面積約1600坪(約5289m2、最大7区画に分割可)の無柱空間を有する、国内最大級のメガプレートオフィス。東京都心において、みどりの拠点である日比谷公園や皇居外苑に加えて、銀座・汐留方面なども一望できる。
最先端の設備と充実のテナント専用アメニティにより、オフィスワーカーの多種多様な価値観に合わせた最適な働き方をサポート。さらに、IOWNの大容量・低遅延・低消費電力の特長を生かした快適なオフィス空間・サービスを提供する。
また、共創・オープンイノベーション拠点となる産業支援施設(7~10階)は、IOWNなどの最先端技術で、世界中のさまざまな企業や人々とイノベーションを生み出したい考え。
文化発信拠点となるホール(9階・約400席)は、クラシック・ポップスなどのコンサートや、新サービス発表会・講演会などのビジネスシーンでも利用できる。
全国各地のアリーナやスタジアムをIOWNでつなぐことで、リアルタイムで臨場感あふれるスポーツ観戦・ライブビューイングなどの新しいエンターテインメント体験を提供する。
<計画地>

■NTT日比谷タワー
所在地(地番):東京都千代田区内幸町1-1-10他
街区アクセス:都営地下鉄三田線「内幸町」駅 地下直結
JR各線・東京メトロ銀座線・都営浅草線「新橋」駅 地下通路直結
東京メトロ日比谷線・千代田線・丸ノ内線「霞ケ関」駅 地下通路直結
東京メトロ日比谷線・千代田線・都営地下鉄三田線「日比谷」駅、
東京メトロ有楽町線「有楽町」駅 地下直結
敷地面積:約2.2ha
計画容積率:約1320%
延床面積:約36万1000m2
建物高さ:約230m
建物規模:地上48階、地下6階、塔屋2階
構造:鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造
用途:オフィス、産業支援施設、ホール、商業、宴会場、ホテルなど
事業主:NTT都市開発、東京電力パワーグリッド
デザインアーキテクト:PLPアーキテクチャー
基本設計・実施設計監修:NTTファシリティーズ
実施設計・施工:竹中工務店
工事監理:竹中工務店・NTTファシリティーズ
タワー着工:2025年12月1日
タワー完工:2031年10月末(予定)
街区全体完成:2037年度以降
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