トップアート/美術工芸品の通信販売大手、破産で負債約13億円
2016年11月08日 10:00 / 経営
帝国データバンクによると、トップアートは11月4日、東京地裁から破産手続き開始決定を受けた。負債は債権者約108人に対し約13億円。
1951年6月創業、1974年10月に法人改組した美術工芸品の販売会社。主に絵画・複製画・掛軸のほか、木彫り彫刻、ブロンズ像、石膏像、絵葉書、アクセサリーなどを扱っていた。
一時は銀座や名古屋、広島にショールームを開設していたほか、2000年代前半には積極的に有名女優らと広告出演契約を結び知名度の向上を図ったことで、2002年7月期には年売上高約43億円を計上していた。
しかし、長期不況のあおりを受けて販売が低迷。2010年7月期には年売上高約27億7300万円まで減少していた。
2011年には新聞広告に架空の「通常価格」を表示し、「消費者に安く購入できると思い込ませて美術品を販売した」として、消費者庁から景品表示法に基づき、再発防止を求める措置命令を受けた。
その後も販売不振が続き2016年7月期には年売上高約19億円までダウン。10月15日には銀座ショールームを閉鎖し、先行きの見通しが立たないなか資金繰りもひっ迫したことから、今回の措置となった。
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