流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





SEP/カレー店「シディーク」経営、破産で負債3億3000万円

2016年12月21日 10:10 / 経営

帝国データバンクによると、SEP(旧商号:シディークエンタープライゼズ)は12月16日、東京地裁から破産手続き開始決定を受けた。

負債は債権者約130名に対し、約3億3000万円。

1997年7月に設立されたインド・パキスタン料理店経営業者。カレー店「シディーク」を都内中心に展開、パキスタン出身の代表の下、現地シェフによる本格料理を提供していた。

神田カレーグランプリで3年連続準グランプリを受賞するなど、知名度は高く、直営だけで最大19店舗を運営、ピーク時の2009年8月期には年売上高約6億9200万円を計上していた。

しかし、急速な店舗拡大で不採算店が続出。2009年以降は営業段階からの赤字が続き、出店費用もかさんだことで債務超過に陥っていた。

その後は順次不採算店舗の撤退を進めていたが、2011年の東日本大震災を受けて、一部の外国人シェフが帰国したほか、同年に新設した葛飾区のセントラルキッチンの設備投資費用が負担となり、財務内容は悪化した。

近時も競合店との競争にさらされ、2015年8月期の年売上高は約3億3700万円まで低下するなか、資金繰りの悪化に歯止めがかからず、今回の措置となった。

なお、店舗の一部は別会社の下で現在も営業を継続している。

関連記事

経営 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧