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ジェイエス整理/元・長崎の老舗スーパー経営、特別清算

2017年01月30日 19:06 / 経営

帝国データバンクによると、ジェイエス整理(旧商号:ジョイフルサン)は1月19日、東京地裁から、特別清算開始決定を受けた。負債は債権者約10名に対し、約30億1000万円。

1959年9月にアサヒストアーの商号で設立、生鮮食品を主体としたスーパーストアを展開していた。

1971年2月には店舗運営を担うアサヒストアー(後にジョイフルサンショッピングプラザへ商号変更)を設立し、同社に対する不動産賃貸業へ業態変更のうえ、商号をアサヒへ変更した。

1972年には住吉店の運営を別途設立したアサヒショッパーズプラザ(後にジョイフルサンストアへ商号変更)に分離して傘下に収め、グループの中核企業として成長を図ってきた。

1989年には、ジョイフルサンへ商号を変更し、グループの年売上高はピーク時で約150億円に達していた。

しかし、競合他社の出店ラッシュに加え、デフレ経済下の消費不振等で子会社の業績低迷が続き、2008年1月には主力金融機関がサービサーへ債権を譲渡した。

その後、中小企業再生支援協議会も交えて、サービサーや金融機関と債務カットや返済リスケジュールの協議を進めていた。

こうしたなか、2016年2月に2子会社の事業を自社に集約(両社とも同年6月に吸収合併し解散)のうえ、スーパー事業については同年9月にジョイフルサンアルファへ会社分割により譲渡した。

現商号へ変更のうえ、本店を長崎市内から現住所へ移転し、事業移管後に社有不動産の売却や債務免除の交渉を手がけ、同年11月30日開催の株主総会決議で解散していた。

なお、スーパー事業を譲り受けたジョイフルサンアルファのもとで各店舗とも営業を継続している。

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